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ストーリー67 ページ17

文化祭が1日後に迫った金曜日の夜。

あれから黄瀬くんは、私が頼んだ通り、必要以上のことは話さずそっとしておいてくれていた。


…でも、だからと言って私はゆきちゃんと話せたというわけでもなく、状況は特には変わっていなかった。


このままじゃダメだと思っている自分に対し、本当のことを知るのが怖くて、いっそ何事もなかったかのようにまたゆきちゃんと前と変わらない関係でいたいっていう自分もいて…


自分の情けなさを改めて痛感する。



…こんなんじゃ、ゆきちゃんに好きになってもらえるわけないか…。



あ「……このまま、離れてっちゃうのかなぁ…。」


なんて、呟いてみる。


…って、悲劇のヒーローぶってるだけじゃん、これ。


ふっ と自嘲した笑いで、自分の立場を自覚する。



……私はただの、腰抜け女だ…。



そんなことを思いながら自分の部屋で明日の準備を進めていると…


「Aーーー!!」



久しぶりに仕事が早く終わって帰って来た母親が一階から私を呼んだので、なんだろう。と階段をおりてお母さんの元へ向かうと…


「これ、幸男くん家に持ってって。」



パシリに遣わされた。



いつもAがお世話になってるお礼。この前の出張先で買ってきたのよ。お願いね。

なんて言って、私にお土産らしき箱を渡し、ニコニコの笑顔で送り出された。

てっきり、ハーゲンダッツ買ってきたから一緒に食べない?とかだと思ってたのになぁ。





……って、そんな呑気なこと考えてる場合じゃないよ、わたし…。



がくっ と、来たはいいもののインターホンを押せないゆきちゃん家の前で私は肩を落とす。


これで簡単にピンポーンて鳴らせて、お土産だよ、って言えたら、私はこんなに自分のことを嫌いにはならないんだよねぇ。




……でも、これはチャンスなのかな…。



神様が、行動できない私にチャンスをくれたのかな…。





…………。





俯いていた顔を上げ、よしっ と心の中で意気込んでインターホンに手を伸ばした、その時…



ガチャッ

ゴンッ



笠「…は?」

あ「……〜〜〜〜っ!!」



ゆきちゃん家の玄関の扉が開き、そんなに勢いは強くなかったけど、私の頭に直撃し、それなりの痛さに、私はぶつけたところを抑え、しゃがみ込んだ。

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うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます!よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね!楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:14がすき | 作成日時:2017年5月17日 22時

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