ストーリー61 ページ11
でもね……
あ「私ひとりでなんとかするよ。ありがとうゆきちゃん」
これは、人に相談するものじゃないと思うんだ。
たとえゆきちゃんでも、ここは頼るわけにはいかないよ。
笠「……あ、そ…」
あ「うん」
笠「……こーゆう時は、ちゃんと喋れんだな、お前」
………?
あ「こんな時…?」
笠「いつもは、おどおどしてあんま言えねえのによ」
笠「……ま、でも、そんだけ大事なこと、ってことか…。
………残酷だな、Aは…」
……ざん、こく…?
ゆきちゃんがなにを言っているのかさっぱりわからない私は、頭にはてなを浮かべるばかり。
あ「ゆきちゃん、なに言ってるの…?」
私がそう言うと、ゆきちゃんは
じっ、と私を見据えて…
笠「………あんなヤローにたぶらかされて、浮かれてんじゃねーよバーカ」
…………。
ムカ。
…なに言ってるの?って聞いたのは私だけど、
なにもこんな喧嘩腰に言わなくてもっ…!
あ「別に、浮かれてなんかないし、たぶらかされてもないから。
黄瀬くんのことそんな風に言わないで」
笠「ふーん、へー…。んじゃあ、なんで返事保留になんかしたんだよ。告られて浮かれてる証拠じゃねえのかよ」
明らかに戦闘態勢のゆきちゃん。
負けるもんか。
あ「黄瀬くんの誠実さには、こっちも誠実に返さなきゃって思ったからだよ。ちゃんと考えてからお返事するよ」
笠「……考えてから?
は?…なに、お前、あいつと付き合うつもりなのか?」
あ「それがわかんないから保留にしたんじゃん。私にだって色々あるし…」
笠「色々…?なんだよ、色々って…」
あ「色々は色々だよ。ゆきちゃんには関係ないこと」
笠「なっ…、てめっ…!!」
あ「黄瀬くんを悪く言う人には、絶対に言わな…」
だんっ!
あ「痛っ…!」
言い切る前に、私の肩を床に押しつけて覆いかぶさってきたゆきちゃん。
あ「ちょっ…と、ゆきちゃんどいてっ」
笠「お前…、体育祭の日、俺になんて言った…」
体育祭の日…?
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うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます!よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね!楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:14がすき | 作成日時:2017年5月17日 22時