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「A!」
敷地から出てすぐ、聞き馴染みのある声に名前を呼ばれた。
「シャル!久しぶり!!」
声の方向に顔を向ければ、数日ぶりのシャルナークが片手を上げて立っていた。
視線が交わり同時に微笑みかけられる。
シャルに人懐っこい笑顔を向けられると、自然とこちらも笑ってしまう。無意識に駆け寄り、抱きつけば、躊躇いなく抱き締め返された。
「どうしたの?今日はずいぶん甘えたさんだね」
「そうかも」
息を吸い込めばみずみずしい夏の香りがする。視界の端では金糸が日の光を受けキラキラと揺れている。
「どう、家は楽しかった?」
「うん、楽しかったよ、ただ少し疲れた」
Aが素直な感想を言えばシャルナークはそうかと呟く。
「今日は1日ホテルでのんびりする?」
「いや、身体は全然元気だから大丈夫」
「そっか、なら良かった
今日はオレの仲間が下の街に来てるんだ、Aのこと紹介してもいい?」
そう伝えればAはシャルナークから離れ、驚いたような丸い瞳でシャルナークを見つめる。
「仲間?前に言ってた仕事の?」
「そう、オレの幼なじみ、嫌だったら全然断ってくれて大丈夫だよ、気にする奴じゃないし」
「会ってみたい!」
食いぎみで答えるAに口角が上がる。
「了解、じゃあ連絡しておくよ
街に降りたら、挨拶がてら三人で一緒に朝食を食べよう」
「うん、楽しみ」
少し離れた場所の車に向かうため、二人は並んで歩き始める。
Aは一度も門を振り返ることなく、車に乗り込んだ。
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カンナ(プロフ) - お返事ありがとうございます!嬉しいです、、応援してます!これからも楽しみに読んでいきます! (3月28日 3時) (レス) id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
あやこ(プロフ) - カンナさん» カンナさん、コメントありがとうございます。 お待たせして申し訳ありません。part2やっと終わりました。part3は少しでも更新頻度を上げれるよう頑張りますので、是非最後までよろしくお願いします。 (3月26日 0時) (レス) id: 7bf5456e4c (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 素晴らしすぎる作品に出会えました、、、この出会いに感謝しかないです.お忙しいとは思いますが、無理ない程度に更新していただけると全わたしが歓喜します。応援してます! (3月18日 10時) (レス) @page46 id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
あやこ(プロフ) - 天音さん» 天音さん、コメントありがとうございます。お待たせして申し訳ありません、ストーリーはまだまだ続きますので、是非最後までよろしくお願いします。 (3月9日 21時) (レス) @page46 id: 172db88909 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - とても素晴らしい作品に出会えたことに感動してコメントを残したくなりました。読んでいて時間を忘れるほどに面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (8月28日 20時) (レス) id: 2158ec844c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやこ | 作成日時:2018年11月13日 23時