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先に帰った母を追いかけ、父と会話をしながら足を進める。(キルアは父の肩の上だ)
「アルカ？」
「ああ、キルアの下にももう一人いる。
今は熱を出しているから会えないが、熱が下がったら会ってみるといい」
「アルカかー、そうだね、会ってみたいなー」
何気なく呟いたその一言に父が反応し、じっとこちらを見つめる。
先程とは違う、私の真意を探ろうとする瞳だ。
「……Aは、この家に住む気はないのか？」
「え、あっ」
一瞬で思い出す。
そうだ、まだ伝えてなかった。
私は家族に生きていると伝えに来たのであって、此処で住むつもりは無いのだということを
「……はい」
父がまた一緒に暮らすこと、私が殺し屋になることを望んでいるのはこの数分でなんとなく予想がついた、おそらく母もだろう
しかし嘘はつけない、正直に話そう
「……友達がいるの」
「友達？ それが理由か？」
意外だな、という風に目を開く父を見つめながら、言葉を紡ぐ
「……記憶を取り戻して、初めて自分の足で外に出た時、自分が何をしたいのか、何を望んでいるのか全く分からなくて、ずっと呼吸が苦しくて……迷子みたいな気分だった。そんな私に、その人が初めて声をかけてくれたの」
サラサラと流れる金の髪を思い出す
「ホントに偶然だったと思う。でもその人に会って一緒に試験を進めていく内に、楽しくて、心から笑えて、やっと深く息が吸えた。
それで、この人ともっと一緒にいたいって思ったの、だからまた外に出ようって思ってる」
「……そうか、分かった」
口角を上げる父に少なからず驚く
「いいの？」
「ああ、お前はお前のしたいようにし、多くを経験し、学ぶがいい
そして、いつでも帰って来ていいからな」
欲しい言葉が全てそこにあった。
胸が詰まり、涙が溢れそうになる。
「お父さん……」
「ん？」
「大好き」
「照れるだろうが」
父に思いっきり抱きついて頭を押し付けると、大きな手に撫でられる
温かく大きな手がひどく心地いい
「姉ちゃんまたどっか行っちゃうの？」
上からキルアの声がする、顔を上げると悲しそうなキルアの顔があった
「うん、ごめんね。でも出きる限り帰ってくるよ」
「……」
うつむくキルアを見ると心が痛む
でも、ここで誤魔化すなんて私には不可能だ
「ごめんね、キルア、わがままなお姉ちゃんで……ッッ！？」
謝り、キルアの頭を撫でようと手を伸ばしたその瞬間
私の全身を嵐のような激しい殺意が突き刺した
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カンナ(プロフ) - お返事ありがとうございます！嬉しいです、、応援してます！これからも楽しみに読んでいきます！ (3月28日 3時) (
レス) id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
あやこ(プロフ) - カンナさん» カンナさん、コメントありがとうございます。 お待たせして申し訳ありません。part2やっと終わりました。part3は少しでも更新頻度を上げれるよう頑張りますので、是非最後までよろしくお願いします。 (3月26日 0時) (レス) id: 7bf5456e4c (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 素晴らしすぎる作品に出会えました、、、この出会いに感謝しかないです．お忙しいとは思いますが、無理ない程度に更新していただけると全わたしが歓喜します。応援してます！ (3月18日 10時) (レス) @page46 id: fc7530e511 (このIDを非表示/違反報告)
あやこ(プロフ) - 天音さん» 天音さん、コメントありがとうございます。お待たせして申し訳ありません、ストーリーはまだまだ続きますので、是非最後までよろしくお願いします。 (3月9日 21時) (レス) @page46 id: 172db88909 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - とても素晴らしい作品に出会えたことに感動してコメントを残したくなりました。読んでいて時間を忘れるほどに面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (8月28日 20時) (レス) id: 2158ec844c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやこ | 作成日時：2018年11月13日 23時
