目隠し少女と盗賊団 (ページ10)

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Episode109 ／ヒソカはキケンページ10

｢ほめ言葉と受けとっておきましょう。｣

そう言ったサトツさんは少しばかり怒っているようで、ヒソカに注意をおくる。

サトツさんいいぞ！反省しろー！心の中で強く思っていると再びトランプが飛んでくる。

…なんでだろう

なんて考えていると、サトツさんが動きだし受験者たちがヌメーレ湿原へと続く道を行く。

｢ゴン、A。もっと前に行こう｣

サトツさんから少し離れた場所を走っていた私たちにキルが少しスピードを上げながら言う。

｢うん、試験官を見失うといけないもんね｣

｢そんなことより、ヒソカから離れた方がいい｣

うん、やっぱりキルも気づいてたか

さっきからヒソカの殺気が背中をビリビリと伝わってくるよ

｢なんでそんなこと分かるのって顔してるね。なぜなら俺も同類だから匂いでわかるのさ｣

キルは少し自嘲的な笑みを浮かべながら言う。
きっと自分が暗殺者だってことを悪く思ってるんだろうな…

そんなこと言ったら、私なんてどうなるんだろう。

旅団として活動しているのもそうだし、ハンターになりたい動機だって叔父と叔母を殺すためだ。

｢そんな風には見えないよ｣

｢それは俺が猫を被っているからだよ。そのうち分かるさ｣

『キルいつもはもーっと意地悪だからね！私のチョコロボ君を横ど｢今それはカンケーねぇだろ！！！｣耳元で叫ばないでよ！』

私の言葉を遮って怒鳴るキルに怒る。

ゴンは私たちのやり取りを見て笑いながら、後ろを走るクラピカとレオリオに声をかけていた。

しばらく走っていると、どんどん人数が減っているのが分かる。

ちらちらと後ろを気にしながら走るゴンにキルが怒るも、ゴンはやめようとしない。

『心配？クラピカとレオリオ』

｢…うん、まあ｣

ゴンが暗い声を出した時、まるで聞いていたかのようなタイミングで

｢ってえーーー！！｣

レオリオの叫び声が聞こえた。