Episode146 / 最終試験 ページ47
クラピカver.
「いい意味で405番。悪い意味で44番。」
「理由があれば誰とでも戦うし、なければ誰とも争いたくはない。」
レオリオver.
「405番だな。恩もあるし合格して欲しいと思うぜ。」
「そんなわけで405番とは戦いたくねーな。」
全員の面談が終わってから一日後、私達は最終試験会場へ到着していた。
「最終試験は一体一のトーナメント形式で行う。その組み合わせは…こうじゃ!」
ネテロさんがめくった布の下にはトーナメントがあった。
私が一番最初の試合か…しかも相手はハンゾー。
うむ、勝てるか微妙だ。
「さて、最終試験のクリア条件だが、至って明確。たった一勝で合格である!」
「…ってことは」
「つまりこのトーナメントは、勝ったものが次々と抜けていき負けたものが上に登っていくシステム。」
でもこのトーナメント…平等じゃない。
私は一番戦闘回数が多いけど、2回の人だっている。
私がそう思っていると、ボドロさんが質問をした。
どうやら、成績のいいものがより多くの勝つチャンスが与えられるらしい。
私はただハンゾーに勝つ方法だけを考えていた。
念の使用は禁止だし…ヒソカ程ではないけどハンゾーも十分強い。
隙を見せたら一瞬でも負けるような相手だ。
やだなー。1番やりたくない相手だったかも。
『…いでっ』
思案に耽っていると、不機嫌そうなキルに頭を叩かれた。
「お前が一番成績ゆーしゅーってのがおかしい。」
『…えー。私天才だから仕方ないよー』
ふさげて言えばまた頭を叩かれた。
みんなそーやって私の頭を叩くから私がどんどん馬鹿になるのだ!
仕返しに脛を思いっきり蹴ってやれば、キルは怒って私を追いかけてきた。
「ってめぇ…」
『キルが最初じゃん!!!』
「だからって本気で蹴るやつがいるかよ!!」
会場のホテル内を2人で追いかけっこの如く走り回っていると、私にだけトランプが飛んできた。
「キミ、一番最初だろう?」
『口で言ってくれないかな!?』
トランプを投げ返しながらゴンの元へ向かって、キルを抑えてもらう。
「離せよゴン!!」
「まぁまぁ、Aも試合なんだし」
ゴン…ありがとう!!
本当に感謝しかないよ!
未だ暴れるキルを抑えてくれるゴンにエールを送りながらハンゾーの前に立った。
「第1試合!A対ハンゾー!」
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作者名:ろりお | 作成日時:2019年8月4日 10時