目隠し少女と盗賊団 (ページ5)

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Episode104 ／不審者からは逃ゲロページ5

10数分ほど端っこの方で小さくなっていると、誰かに話しかけられる。

｢Aさん！番号札です！｣

『…マーメン！』

マーメン=ビーンズとはハンター協会で修行をしていた時にいつもお世話になった人だ。

｢Aさんは406番です！試験では大切になるので無くさないようにお願いしますね！｣

『うん！ありがとー！』

｢では！頑張ってください！｣

そう言うとマーメンはてくてくと歩いていった。

マーメンちっさくてすごく可愛いし親近感湧くんだよね

ところであとどれ位で試験が始まるんだろう…。

ヒソカと会うつもりだったけど、今関わったらやばいしなー。

そういえばヒソカに腕を切られていた男の人って…もしかして私にぶつかった人？

いや、そんなはずないよね

暇だし試験が始まるまで寝ようと、その場に座って膝に顔を埋める。

ここまで来るのに疲れが溜まっていたようで、すぐに眠れそうだった。

が、それを邪魔するやつが1人。

｢なぁ君も新顔だろ？｣

『…』

｢なぁ、起きてるんだろ？｣

『…寝てます話しかけないでください』

｢ほら起きてるじゃないか｣

なんだこの人。人が寝ようとしてるのを邪魔するのが好きなの？

渋々顔を上げてあげると、男は私の横に座った。

だから私は3人分距離を取って座り直した。

｢なっ……まぁいい。君、何歳だい？今年は子供が多いようだね｣

『…何歳でもよくないですか？それに、私子供扱いされるの死ぬほど嫌いなんですけど』

少しの殺気と一緒に刺々しく言ったつもりなんだけど

｢まーまーそう言わずに！君以外にも、2人ほどいたさ。しかも新人(ルーキー)！｣

一人は十中八九ゴンだろうなー

もう一人って誰だろう。

『そうなんですね』

｢知りたくないか？｣

『知りたくないです』

私には関係ないことだ。再び膝に顔を埋めて寝る体勢に入ってしばらくすると男が私の隣に座り直した。

その瞬間、私はその場から立ち上がり男と数メートル距離を取った。

子の人すごく気持ち悪い。生理的に受け付けない！

不審者ってやつだ。昔マチにずっと言われてきた。

｢あんた、すぐそこら辺の人に付いて行きそうだからね。知らない人には付いて行ったらだめだからね？不審者が多いんだから。｣

その時は、過保護だなーくらいにしか思ってなかったけどやっぱりマチは正しい。

なら私は…