目隠し少女と盗賊団 (ページ28)

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Episode127 ／質疑応答ページ28

『じゃあ次、なぜ旅団のふりを？』

｢……っ、昔あるやつに言われたんだ。旅団を名乗って敵をおびき寄せれば、沢山殺れるってな｣

『…へー。最後、なんで両親を殺した？』

殺気を込めて、ナイフをよりくい込ませて。

｢…依頼されたからだっ、今までに見たことのない桁だった…受けるしかなかったんだっ…｣

『…救いようのない屑だなっ…！！そんなに金が欲しいのかよ！依頼した叔父も屑だがお前も変わらない！！二度と陽の光が見れねぇのはお前だ』

残っている耳元でつぶやく

『いい事教えたげる。蜘蛛の団長のナンバーは１３じゃなくて０、だ。本物のを知ってるやつの前で名乗るべきじゃない。ま、私は団長ではないけどね。』

男にだけ見えるように、首元の刺青を晒す。

｢ま、まさか…｣

男が何か言いかけた時、男の首を掻ききった。

Aが戦いを始めた時のゴンたちは…

｢A目見えてるよね。瞳孔が相手を追ってる。｣

｢おかしいと思ったぜ。ずっと聞かなかったけど、あいつ昔は普通に目見えてたしな｣

なぜ隠していたのか、ゴンとキルア、その他3人にも疑問が残る。

｢なんだあれ、速すぎじゃねぇか…｣

キルアでさえ、ギリギリ目で追えるか追えないか、というレベルだった。

レオリオやトンパには見えなかった。

戦ってる本人達には準備運動程度の速さだが。

｢Aがハンターになりたい理由、復讐だったか。｣

｢うん、最初に言ってたよね。きっと、Aは今AであってAじゃない。｣

クラピカの言葉にゴンが反応する。それにレオリオが反応した。

｢どういうことだ？どう見たってAじゃねぇか…｣

｢ううん、中身が違うよ。いつもと口調も違うし。｣

気づいていたのはゴンだけのようで、驚いていた。

クラピカだけは、多重人格…というものか、とひとり納得していた。

クラピカとAには何か近しいものがある。

復讐に燃える心意気か、はたまた別の何かか。

男の服が破れたとき、壁が崩れた。

殴ったのは再び緋の目となったクラピカであった。

｢あれが…団長…｣

｢あんなのが？｣

俺の兄貴の方がよっぽど強い…それに、Aなら余裕で倒せるはずだ…

キルアは思う。しかし今のキルアやゴンがもし彼と当たっていたら確実に殺られているだろう。

念を使えるものと使えないものの差は埋めることは出来ない。

男に勝てるのはAだけだ。

Aは考えていなさそうで考えている。