目隠し少女と盗賊団 (ページ25)

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Episode124 ／解体屋… ページ25

｢すまねぇ！バクチは自信あったんだかな…｣

｢あのザマでか？｣『レオリオあそこで男に賭けるのは酷いよ！』

トンパと私の容赦ない言葉が刺さる。

『身体なら幾らでも私が触らしてあげるのに、なんてことしたんだよー』

ふざけて笑ってみたが、周りは静まり返った。

『……え、冗談だよ？』

やばいかな、と真面目に言ってみるとキルに頭を叩かれた。

…地味に痛いし

もう二度と冗談は言わないと誓った。

｢A、先かあと、どっちがいい？｣

キルが私に声をかけた。

既に2回負けているからあとはない状態。

でもそれは向こうも同じ。

『最後でいいよーってか、これ3対3になったらどうなるの？』

私が天井のスピーカーに声をかけると

｢その場合は多数決と同様、代表者一人にもう一人相手と戦ってもらう。｣

なるほど。まぁ、キルは勝つだろうし私も勝つつもりだから大丈夫だろうけど。

｢じゃ、オレ行ってくるわ｣

キルがそう言って歩き出すと、向こうからも敵が来たらしい。

｢あ、あいつは…｣

｢知ってるの？｣

ゴンが聞くと、レオリオは話始めた。

キルの相手は解体屋ジョネス…というらしく、異常な指の力で死体を50以上のパーツに分解するらしい。

なんともグロテスクな…

まぁ、そんな話を聞いても何も動じるキルじゃないけど。

｢勝負の方法は？｣

｢勝負？勘違いするな。これから始まるのはただの虐殺。お前はただ｢おっけー、じゃあ死んだ方が負けでいいね｣ …あぁいいだろう。お前｣

男が何かを言い終わる前にキルは心臓を抜き取った。

さすがだ。

私は基礎的な暗殺技を仕込まれたあとは、念の方の修行をしていた。

だからっていうか、あんまり暗殺の方の実践はやったことがない。

｢さて、3勝2敗。リーチだな｣

｢あいつ…一体何者なんだ…｣

｢あ…そっか、3人は知らないんだね。｣

『私は知ってるよー。暗殺一家のエリートでしょ？』

私の言葉にレオリオが大袈裟に驚いた。

｢Aも昔一緒に暮らしてたんだよね？Aも暗殺者なの？｣

あ、そっか、ゴンには前に話したんだった。

『んー、同じような訓練は受けてたよー。仕事はたまーにやってたくらいかな。』

｢なっ、兄妹かよお前ら…｣

『血は繋がってないけどね』

まだ何か話したそうなレオリオを適当にあしらって私もキルと入れ替わりで真ん中へと向かう。

ここまでは特に問題はなかった。