目隠し少女と盗賊団 (ページ22)

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Episode121 ／多数決の道ページ22

落ちた先は正方形の部屋。

部屋って言っていいのかわからないけど。

誰もいないようなので、目隠しを外してフードを深く被る。

天井にはまだ誰かが落ちてこれるようになっている。

あと…5人ってとこかな

部屋の済にはなにか書いてある看板とタイマーみたいなものが6つ。

『えーっと、なるほど…多数決で決めながらゴールを目指せってことかー。』

誰かが来ると信じて待つこと数分、ガコンという音が4つしてゴンたちが降りてきた。

咄嗟に後ろを向いて目隠しを結ぶ。

｢A！！ここにいたんだ！｣

『…ん？もしかしてゴン？』

｢うん！キルアとクラピカ、レオリオもいるよ｣

運がいいのか悪いのか。

｢どうやらあと一人必要なようだな。｣

｢でもそれだとおかしくねぇか？6人だと3人と3人で意見が割れて決まらねぇ、ってこともありえるだろ｣

レオリオがそうつぶやいた時、壁についていたスピーカーから音が漏れた。

｢安心したまえ。意見が別れて多数決で決まらない場合、6人の中からランダムで代表者一人に2分の1のくじを引いてもらう。…まぁ時が来ればまた説明しよう｣

そう言ったっきり、スピーカーはなんの音もしなくなった。

『待とうか』

｢あぁ｣｢そうだね｣

大体2時間後、そろそろ限界が近づいてきたとき誰かが落ちてきた。

『やっとかー』

｢ほんとだよ…っておい…｣

この気配…一次試験が始まる前にヒソカに怯えてどっかに行った男じゃん。

まだ残ってたんだ

6人それぞれがタイマーを腕につけると扉が開いた。

んー、不安しかないけど…第三次試験スタートだ