Episode115 / 問題児 ページ16
「
ほんとだよ
ハンターに種類分けはあっても実力を分けられているわけじゃない。
何に魅せられたか、がハンターの種類わけの基本。
男はどうやら、美食ハンター<賞金首ハンターだと思っていたらしい。
「あたしが知りたいのは未知のものに挑戦する気概なのよ!!」
再び、肌を刺すようなメンチの殺気に、多くの受験者達がびびってしまった。
そのとき、ゴオンゴオンと遠くから何かが近づいてきて、私たちの頭上で止まった。
「それにしても合格者0はちとキビシすぎやせんか?」
「あ、あれはハンター協会のマーク!!」
私には見えないけれど、上からオーラを纏ったなにかが落ちてきた。
すごい、オーラの移り変わりに乱れがない。
ドォンと、物凄い音を立てて降り立った。
「審査委員会のネテロ会長。ハンター試験の最高責任者よ。」
あ、やっぱりネテロさんだよね?そうだと思ったよ
メンチとネテロさんが話し合った結果、どうやらどこか違うところで再試験を行うらしい。
受験者たちがぞろぞろと飛行船に乗る中、私はネテロさんの元へと歩く。
「ん?なんじゃ、Aかね」
とか呑気に声をかけてくるネテロさんに、思いっきり回し蹴りをする。
簡単に受け止められたけど。
『…ネテロさん、さっきメンチと話してた時ずーっと胸見てたでしょ。』
「ありゃ、バレとったか」
ふぉっふぉっ、と笑いながら頭をかくネテロさんにもう一度怒鳴る。
『さいってーだよ!女の敵だ!』
ネテロ会長に蹴りを繰り出したAを冷や汗混じりで見守る試験官三人。
「あの子…ただもんじゃないわね」
「そりゃ、あのジンさんの弟子ですからね。」
「 「はあ!?」 」
何気なく放たれたサトツの言葉に、ブハラとメンチは驚く。
「あんなちっさいガキが…ジンさんの…」
「なんかオレ頭痛くなってきた」
問題児A、プロハンター試験官3人に恐れられる。
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作者名:ろりお | 作成日時:2019年8月4日 10時