第13話「武装探偵社(前編)」夢主 ページ14
横でガツガツと美味しそうにお茶漬けを食べる敦くんを、私はのんびりと白玉フルーツあんみつを食べながら眺めていた。
……本当に何日も食べてなかったんだろうなぁ、なんて考えながら。
結構壮観である。
お椀いっぱいのお茶漬けが敦くんの口の中へと消えていくのだから。
「……ん、これ美味しいです。太宰さんも一口如何ですか?」
「あーん。」
そう云い口を開ける太宰さんに、私は仕方ないなぁ、と母性本能を刺激されスプーンで白玉をすくって太宰さんの口の中へと運ぶ。
「うん、本当だ、結構美味しいね。また今度食べにこよう。いろはの奢りで。」
「仕方ないですね……善いですよ。」
国木田さんにプライド無いのかコイツ……みたいな目で太宰さんが見られているが正直私知りません。
だって私の事じゃないし。
「おい太宰、仕事に戻るぞ」
「え、待ってよ国木田さん。私もいくかりゃ……もごもご……」
「分かったから食うか喋るかどっちかにしろ…」
出ていこうとする国木田さんに、私は口に果物を頬張ったまま引き留めるとそう言われたので静かに食べることにする。
……うん、美味しい。
矢っ張り甘味は正義である。
「というか太宰、仕事中に突然「良い川だね」とか云いながら川に飛び込む奴がいるか。おかげで見ろ、予定が大幅に遅れてしまった。」
「国木田くんは予定表が好きだねぇ。」
珈琲を飲み乍らそう云う太宰さんに、私は慌てて「私は太宰さんが好きですよ!!」と云う……と、国木田さんに冷たい目で見られてしまった。
何故。
等とおもいつつ、私も好きとはちょっと違うかもしれないな……なんて思っていた。
「これは予定表では無い!!理想だ!!我が人生の道標だ。そしてこれには『仕事の相方が自i殺
すると敦くんがお茶漬けを口に入れたまま、何やらもごもごと問いかける。
「五月蠅い。“これ”には小僧が茶漬けを食べるのを眺める、とは書いていない。本来この時間は捜査している筈だ。」
すると、また敦君がもごもごと問いかける。
「だから仕事だ!!俺と太宰と……ついでに何故か非番なのに付いてきている暁は軍警察の依頼で猛獣退治を___」
「「なんで君たち会話できてるの?」」
やや呆れながら、私達は声を揃え、言った。
第14話「武装探偵社(後編)」夢主→←第12話「敦くん」夢主
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業猫(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます……修正しますので少々お待ちください;; (2020年6月4日 23時) (レス) id: 3f4322bc19 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 名字を設定しても、(名字)のままなんですけど.... (2020年6月4日 23時) (レス) id: 63ee3bf45b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:業猫 | 作成日時:2019年5月20日 18時