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鬼が七匹 ページ8

目を覚ますと見覚えの無い天井が見えた



ゆっくりと隣を見ると昨日再開した男の子



本当にあの子なのかな



少しにわかには信じ難く、男の子に触れてみる



サラサラな白髪に長いまつ毛



そこだけは変わっていない



男の子の胸に抱きつく



「こんなに大きかったっけ」



「それはあなたも同じですよ」



突然頭上から声がしてバッと頭をあげる



「起きてたの?!」



「ええ」



「い、いつから・・・?」



「Aが起きる少し前からです
起きたけど動きたくないなーって思ってましたら急に色々触られたので・・・」




「何その言い方?!
というか起きてるなら言ってよー!」



「だって起きてすぐに隣見たら目ガン開きの人いたら怖いじゃないですか」



「ガン開きにしろとはいってない!」



「全く注文の多い人ですね」



笑いながらそう言われ、むーと少し拗ねる



「そんなに拗ねないでください
いじめる気は無いんですから」



「どの口が言うんだか・・・」



じっと男の子を見つめる



「どうしました?」



「変わったね」



「そりゃあ死んだら人格も変わってしまいますからね」



「それはそうだけど!
・・・凄く何かを見つめてるみたいな」



「え?」



「小さい頃は何を話しててもこっちを見てくれなかった
見てくれても・・・なんだか私を見てないような・・・」



「でも今は違う
なにか見つけれたみたいな」



そういうと男の子はゆっくりと聞き返す



「Aは・・・どちらの方が好きですか?」




「え?そりゃあどっちも好きよ!
どっちもきみだもん!」



「だけど
少しだけ今のあなたの方が好き」



そういうと男の子は顔を伏せてしまう



「ちょっとだけね」



「ふふふ、分かってますよ」



「今のきみはきっとなんでも出来るね」



「なんでそんなこと言えるんですか」



呆れたようにそう言われる



いや、どこか、疑っているようにも見える



「だってきみだから!」



満面の笑みでそう言うときみに抱きしめられる



「本当にわからない人ですね」



きみの顔が見れない



「悲しい?」



「いいえ
どちらかと言うと嬉しいです
とっても」



「あなたといればなんでも出来そうな、そんな気がします」



「ほら!言ったでしょ?」



そういうときみがふっと笑う



「少し、話をしましょうか」



「今度は私から」

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2019年2月22日 21時

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