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またきっと明日はくる.48 ページ48

 
太宰はとても気分が良かった。
ここ最近、とても気分の良い太宰はいつもの様に…
いや、いつも以上に明るい声で帰り際の織田作之助に声をかけた。

 「やぁ、織田作!昼ぶりだね。」

 「あぁ…太宰か。」

 「仕事終わりかい?ナイスタイミングだねぇ。
私も昼の宣言通り早めに切り上げて正解だった。
では、行こうか!Aくんの作ったカレーを食べにっ!!」


カレーを食べに行くだけで何がそんなに嬉しいんだろうかと、織田は内心不思議がりながら急かす太宰の後を追う。

帰路の途中も太宰は上機嫌に鼻歌を歌っていたが、織田作の第二の家とも言える店に入るとそれも止まった。


 「今帰った。」


 「織田作、そこは「たっだいまー!」と言うところだよ?」


 「あ、オダさん、おかえ…り、なさい…
って、だざいさん…も、どうして……」


カウンターごしに織田の帰りを嬉しそうに告げるAの顔が太宰を見た瞬間に驚きへと変わる。


 「えっと、いつから仲良し、に?」


Aは困惑しがちに織田へと問いかけた。
いや、違う。困惑ではない。
その目は混乱していた。

 (何か……そう…)

織田は太宰の行った刷りこみの記憶に、きっとAの中で今の状況に矛盾があったのだろうと思った。
ならばと、織田は口を開いた。


 「この間の怪我で記憶が混乱しているんだな。
 別に仲良しではないが、たまにここに食べに来ていただろう??」


 「え? えっと…………そう? でしたね……?」


そう、そうだ。前から………
と、Aは一言呟くと、いつもの笑顔に戻った。


 「じゃあ、二人分カレーよそいますね!!
 ちょっと待って下さいね!」
 
 
 
 
 
わずかに残る違和感をその微笑みに隠して
彼はカレーを二人分よそうのだった。

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アミ - 更新頑張って下さい! (2020年3月27日 16時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - 更新頑張ってください! (2018年12月23日 23時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - すごく難しい気が...。でも凄くい話ですね!続きが気になります!更新出来れば再開してください。お願いします。 (2018年12月15日 7時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜美(プロフ) - 更新がんばってください (2017年5月3日 16時) (レス) id: a15b068210 (このIDを非表示/違反報告)
白蜜 - とても面白いです!! 続きが凄く気になります! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 6cc179f9dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いないな | 作成日時:2016年6月23日 18時

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