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またきっと明日がくる.23 ページ23

 
 
 
「美味しいかのう。」



「美味しいでふ………モクモク」



「Aや、頬が絹毛鼠の様じゃぞ?」



なんだかんだ、おざきさんの連れてきてくれたお店はとても美味しい。
にしても、絹毛鼠ってなんだ?



「こうしておると、昔の中也と重ねて見えてくるわ。」




昔のなかはらさん………




「ゴクン………なかはらさんはどんな人でしたか?」



「ふむ……歳を重ねるごとに小生意気なガキになりおった…
最初は初々しくて可愛かったのにのう…」



にしても…



「其方、中也と暮らしておるんじゃろ?
何故「中也」ではなく「中原」と呼ぶ?」



「………?ちゅうやさん…の方がいいですか?」



「そっちの方が呼びやすいだろう。」



「まぁ…?」



「私のことも「紅葉姐さん」でよいぞ?ほれ、呼んでみぃ。」



「ぁ……こ…紅葉…姉さん…?」



「愛いのう♡愛いのう♡」




なでなでと、頭を優しく撫でられて俺は少し照れた。
なかは…ちゅうやさんに撫でられるより恥ずかしいかもしれない。



「中也には惜しい童じゃ」



「……?
あの、お昼ごはん。ありがとうございました」



「終わったか。それでは行くとするかの。」



立ち上がった紅葉姉さんに手を引かれて俺は進む。
見慣れない街並みに、俺が回りをキョロキョロしていると、「危ないぞ」と、紅葉姉さんに注意された。



「ほれ、着いたぞ?」



「………わ、和服屋さん?」



「私お墨付きじゃ。品揃えもよい。」



そのまま手を引かれて入れば、店内には着物だらけ…
蝶と牡丹の柄…蜘蛛の巣と赤いバラという…
多種多様の着物が色々飾られていた…



「Aの気に入った物を一つ買ってやろう♪」



「うぇ!?き、着物なんて俺は似合わないから……!!」



と、少し腰を引くと、何かに当たった…
見てみれば、それは簪や、櫛といった小物の類だった……

その中の一つ……飾り気はないが…綺麗な細工が施された一本の簪を手にした。
少し重さがあり、先の尖った簪…


思い出したのは昨日、あくたがわと戦った時のこと…



「紅葉姉さん…俺、コレがいいです。」



「簪…かえ?」



「着物は自分で着られないし、今の俺なら…こういうのがちょうどいいと思うんで…」


「ほう…まぁ、Aがそう云うならよいが…」



 



 





 




 



まぁ、簪も着け方しらないんだけどな。

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アミ - 更新頑張って下さい! (2020年3月27日 16時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - 更新頑張ってください! (2018年12月23日 23時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - すごく難しい気が...。でも凄くい話ですね!続きが気になります!更新出来れば再開してください。お願いします。 (2018年12月15日 7時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜美(プロフ) - 更新がんばってください (2017年5月3日 16時) (レス) id: a15b068210 (このIDを非表示/違反報告)
白蜜 - とても面白いです!! 続きが凄く気になります! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 6cc179f9dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いないな | 作成日時:2016年6月23日 18時

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