「文スト」俺には貴方さえいれば…「男主」「中/原/中/也」

またきっと明日がくる.17 ページ17

　
　
　
なかはらさんは俺の好きな人



「だから、ずっと傍に居させて下さい。」



なかはらさんの寝息が背中から聞こえる。
聞かれていなくてもいい。
聞かれてない方が良い。


なかはらさんは優しくて強くて頼もしい。

要の様に、俺だってなかはらさんを守りたい。
守れる様になりたい。


そう言えば、なかはらさんは異能力とやらを持っているのだろうか…



あくたがわとは、もう少し仲良く……なれるならなりたい。



(なぁ、要………
まだ、今はだめだけど…いつか依存だけじゃない関係に、俺はなりたいと思うんだ…)



せっかくなかはらさんが家族って言ってくれたから…



「やっと着いたぁぁ〜…………」



扉の前まできて、俺はなかはらさんを下ろし、服の中を弄る。
鍵を見つけると、扉を開け閉まらない様に足で固定し、なかはらさんを横抱きにして中に入った…



幸い、あまり時間は遅くない。
今日は無理に起こさないで明日早めに起こして上げよう……


そう考えながら俺はなかはらさんの部屋に入り、なかはらさんのコートや、シワになると面倒な服を脱がしてベットに寝かせた。



「…………………………」



ジと、なかはらさんの手を見つめる。
いつも俺の頭を撫でてくれる、温かい手………



一応、なかはらさんが寝ているのを確認して俺は左手の手袋を脱がした…



「…………なんだ…」



ソッと手を握って俺は笑う。



「やっぱり…そのままでもなかはらさんの手は温かいじゃないですか…」



　




　





　





　





　


おやすみなさい、なかはらさん

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