またきっと明日がくる.14 ページ14
視点:中原中也
静かな空間の中で、時計の針が動く音とペンの走る音が響く…
この間の暴動の処理に関する報告書を書きながら俺は首領に預けたAの事を考えていた…
とりあえず、この報告書を書き上げれば今日の仕事は終わりだ……
と、最後の一文を書き上げて、まとめた報告書。
その瞬間、部屋の扉が開けられた。
見てみれば、それは檸檬を片手に持った梶井だった…
「あ、中原さん。
今日飲みに行きますぅ?」
いつもならば、余程疲れていなければ即答で行くと言う所だが…
「あー…連れに聞いてみる。」
「連れ……?」
中原さんに連れなんていたんですか?
もしかして女性だったり?
とか、色々しつこく着いてくる梶井…
遂に首領の部屋まで着てしまった…
ここまで来れば流石に梶井も静かになった。
2回程ノックをして俺は扉を開けた…
「失礼しま…」
「A!これはなんてよむの!?」
「えーっと………それは冷酒(れいしゅ)…
そっちは焼酎(しょうちゅう)…」
「よく知ってるのね!」
「よくバイト先で書くから……
あ、なかはらさん……!!」
扉を開けると、まず目の前に、床で複数の漢字が書かれた紙を見ながら仲むつまじそうなAとお嬢が目に入った…
少しして俺に気づいたAが輝かしいくらいの笑顔をこっちに向けた。
少しドキリとした後、温かい感情が溢れた…
「やぁ、中原くん。ご苦労さま。」
「恐縮です…
何か問題などは………」
「なかったよ。エリスちゃんもAくんを気に入って、こうして仲良く漢字の勉強中だったよ。」
「そうですか…ありがとうございました。
A、帰る準備だ。」
「A、もう帰るの?まだいいじゃない。
ねぇ?リンタロウ!」
「エリスちゃん、Aくんには帰るべき場所があるんだ。
我が儘はイケナイよ?」
「むぅ………」
「多分…また明日も来るから……」
「タブンじゃだめよ!ゼッタイよ!?」
「わかったから…」
そう言ってお嬢の頭を撫でてから、こっちに着たA…
腕にコートを抱えている…
思ってた以上に、打ち解けるのがはやかった
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アミ - 更新頑張って下さい! (2020年3月27日 16時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - 更新頑張ってください! (2018年12月23日 23時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - すごく難しい気が...。でも凄くい話ですね!続きが気になります!更新出来れば再開してください。お願いします。 (2018年12月15日 7時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜美(プロフ) - 更新がんばってください (2017年5月3日 16時) (レス) id: a15b068210 (このIDを非表示/違反報告)
白蜜 - とても面白いです!! 続きが凄く気になります! (2017年2月13日 7時) (レス) id: 6cc179f9dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いないな | 作成日時:2016年6月23日 18時