感情が25個 ページ35
紗恵子side
中也「彼奴は、雛っていう女の元にいた」
_______ひな?
それって……
紗「確か、裏切り者ですよね?」
中也「あぁ」
何でそんなところに……
中也「手前何も知らねぇのか?」
知る?
紗「何をですか?」
ため息を、つく中也さん
紗「(訳がわからない)」
中也「……いいか?Aはなぁー
手前の親に"愛されてなかったんだよ"」
…………は……?
紗「愛…されて…なかっ……た……?」
意味がわからなかった
中也「あぁ」
そんなわけ……
紗「そんなわけ無い!!」
中也「…なんでそう言い切れる」
紗「お母さんやお父さんはAを愛していると云っていました!」
中也「口ではなんとでも云える」
……ッ
紗「本音に決まってます!だってAは家族ですよ!」
中也「じゃあなんで手前の親はAを部屋から一歩も出さなかったんだ?」
それはッ……
紗「大切だからッ!」
中也「…大切だからって学校にも行かせねぇ親は居ねぇよ」
ッじゃあ………
紗「…全て…………ウソ?」
中也「そうだ」
あんなに優しいお母さんとお父さんが……?
信じられない
中也「愛していたなら、ご飯も用意するはずだ」
用意はすべて私がやっていた
それに、お母さんとお父さんがAと喋っているところを見たことがない
部屋に入ることは見たけど…
紗「Aはお父さん達に何を…?」
中也「"暴力"だよ」
暴力……?
紗「ウ……ソ」
中也「ホントだ。それにその暴力は愛と云われていたらしいぜェ」
"愛"なわけがない
中也「それに…出ていったってことになってるって云ってたが
Aは闇オークションで売られたんだ」
オークションで?
じゃあ
今まで見てきた親は全て……偽者?
私は下唇を噛み締めた
切れてしまうんじゃないかと思うほど
そして、手に力を入れた
中也「売られて、精神状態が不安定な時に出会ったのが
Aの恩人であって、大好きな人…"雛"だ」
紗「Aを支えたのが……」
………
私は今まで何をやっていたのだろう
両親のお墓参りにもこない妹に激怒して、
妹の思いなんて知らずに、自分の思いばっかりをぶつける
あぁ……
私は
「姉失格だ……」ポロッ
私の目から涙が流れた
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うり太郎(プロフ) - そして誰もいなくなったって異能力は時計塔の従騎士のデイム・アガサ・クリスティ爵が既に持っていると思うんですけど・・・・・・違ったらスイマセン!! (2021年9月3日 18時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ(プロフ) - レオぴ&恭弥マジ尊いさん» コメントありがとうございますm(__)mそこは、気にしないでください (2018年4月5日 9時) (レス) id: 3c9e6f42df (このIDを非表示/違反報告)
レオぴ&恭弥マジ尊い - 森さんも中也も鼻血凄い出てるけど 貧血にならないのかな? (2018年4月5日 2時) (レス) id: 7d77e3de06 (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ(プロフ) - むーみんは眠たい。さん» はい! (2018年3月11日 16時) (レス) id: 3c9e6f42df (このIDを非表示/違反報告)
むーみんは眠たい。(プロフ) - クロネコさん» 応援してます!頑張って♪( *´艸`) (2018年3月11日 16時) (レス) id: 0c9d255970 (このIDを非表示/違反報告)
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