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太宰side
A「太宰!!来い!!」
ーーー翌日、私は(何故か)Aと一緒に探偵社に出勤をした
別に構わなかったのだけれど、途中でフラッと川に飛び込もうとしたら手近にあった物体を投げてきて阻止された
だからもう絶対一緒には来ない誓いをたてた
そして探偵社に着き、実はAが死んでいたことをみんなに告げると、その場にいた与謝野先生が興味を持った
(同時に起きたこととして、何処からか物が飛んできたが、華麗に避けて見せたさ)
そして一寸Aを借りたいと言った与謝野先生に気前よくAを差し出した
「探し人を見つける手立てになるよ。」と言ったら不満気だったAがホイホイついて行ったのだ
そう、彼女は案外ちょろい。
で、だ。
Aも居なくなったことだし昨日見つけた川にでも飛び込もうと思った矢先、医務室の方から私を呼ぶ声が聞こえた
それが冒頭の言葉だ
面倒なことに違いない
大体「来い」とはなんだ
あの変人は仮にも女性であるはずである
言葉遣いという物を学んで欲しいものだ
嗚呼でもそれは昔からだったな
姐さんに散々怒られてた記憶がある
却説、声はもう聞こえないしさっきの声も聞こえなかった。ということにして早急に出て行くとしよう
なるべく音をたてずに出口へと向かうと、目の前に本が飛んできた
まったく。今日はよく物が飛ぶ日だ
渋々飛んできた方を向くと口角をあげたAがいた
太宰「何か用かな?A」
A「聞こえてたろ?太宰」
暫く沈黙のままにこやかに笑いあっているとAの背後から与謝野先生が現れた
与謝野「まったく、急に飛び出すんじゃないよ。ほら戻るよ」
A「え?あ、ちょ、待って…!」
与謝野先生に首根っこを捕まれズルズルと引きずられるA
いい気味だ
与謝野「太宰!アンタも来な!!」
……ッチ
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