浮気されてるので浮気しました。[HQ]

42*白い波の裏舞台 ページ43

及川徹side




｢及川ぁ。今日あんたの[Aちゃん]とおしゃべりしたよ。｣


｢はぁ？Aに変な事言わなかったでしょうね！｣


また白鳥沢に負けた。
なんで勝てないんだよ…
そう思いつつ、俺の上に跨がる子の胸を強く握ると｢痛い｣と顔を歪める。


Aにはかっこ悪い所見せたくなくてまだ連絡してないけど、明日学校で癒やしてもらえばいい。



｢及川といつ別れるか聞いただけだしー。
私と頻繁にヤッてるじゃん。｣


｢Aと別れる気無いから。
お前とは違うの。｣


｢アンタみたいな浮気男は遊び相手で丁度いいけどね。｣


腰を掴み、付き上げれば甘い声で鳴き俺の上に落ちてくる。

好きじゃなくてもやるだけならいくらでも出来る。だって男の子だもん。

Aがヤキモチ妬いて可愛いけど、国見ちゃんに流れるのは困る。



｢お前は彼氏とどうなの？｣


｢ラブラブだけど？｣


｢俺と会ってていいの？今更だけど。｣


｢ほんと今更〜。
彼氏は大学生でなかなか会えなくて、及川なんてただの代替え品だし。｣


｢俺もAとラブラブしたい〜！！したいしたい〜！｣


｢勝手にしなよ。
…まぁ確かに純粋っていうか子供っぽいっていうか素直で可愛いよね。Aちゃん。｣



そう、ほんとに可愛い。

笑った顔が大好きで、手を繋ぐと嬉しそうに見上げる。
及川さんって呼ぶ声もすき。

一目惚れだから外見ばかり褒めちゃうけど、中身だって穏やかで優しくて俺の事が大好きで。



｢…見た目と中身のせいもあるけど、あの子だって高2だし少しは手を出されるの期待してるんじゃないの？｣


｢…そんなもん？｣


｢そんなもんでしょ。｣



…確かに浮気相手って言って国見ちゃん泊めてるし、そういう事してる？してるの？
え、すごいやだ…



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