ネクタイを緩めたら。【センラ】

センラ12 ページ12

「おはようございます！」






部「おはよう、藤崎くん。」





今日から新しい企画の仕事を任されている。





もちろん、まだ小さいけどね




部「詳しいことは折原に教えてもらってくれ。」




企画書を手渡されたので、




それを持ってセンラさんのデスクへ向かう。



「折原さん、おはようございます。」



セ「おぉ、おはよう藤崎さん。
今日から仕事任されてるんか？」



「はい！」



一昨日のことはまるで無かったかのような対応。




別に気にしてないけどね。



セ「じゃあまずは…」



説明を受け、




新しい商品を何とか考えてみることに。




うちの会社は文房具を扱っている。





今回は新しいシャーペンの企画





どうしようかな…






セ「初めての仕事は悩むよなぁ、
でもあんまり深く考えんで、自分の欲しいものとか
企画してみればええんちゃう？」






優しく微笑んだセンラさん。






自分の欲しいもの…




それだ！




私は思いつきで企画書を書き進めた。




セ「せや…これが上手くいったらご褒美、やな。」





後ろから私の左肩に右手をぽん、と置き





コーヒーを入れに行ったセンラさん。





ご褒美って…






言い逃げなんてずるいなぁ、

ちくしょうイケメンめ。







と、センラさんのだんだん小さくなっていく背中に






心の中でそっと囁いてみる。






でも、そんな心の声は届かないだろう。




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ちくしょう、イケメン上司欲しいぜ

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