検索窓
今日:1 hit、昨日:184 hit、合計:2,308,934 hit

第35話 ページ38

.



鎹鴉の案内の元、辿り着いたのは藤の花の家紋の家だった。



「負傷ニツキ、完治スルマデ休息セヨ!」

「えっ?休んでいいのか?俺今回、怪我したまま鬼と戦ったけど…」

「ケケケッ…」

『(恐ろしい鴉だな……)』



と、家の前でうだうだしていれば、はい…と小さな老婆が出てきた。

夜分に申し訳ございません。と、炭治郎と共に挨拶をし、家に入れて貰えば、すぐに部屋へと案内された。



「暫しこちらでごゆっくりと…お風呂の支度をして参ります」

『ありがとうございます』



4人まとめて一部屋にぶっ込まれ、とりあえず荷物を片付けていれば、やべえ…と善逸が声を漏らす。



「どうした善逸?」

「炭治郎、伊之助…お前らなんでそんな普通なんだ…」

「え?」

「よく考えろ…こんな可愛い女の子と同じ部屋で過ごすんだぞ…!ドキドキしないわけねぇだろ!」

『……伊之助、寝る時私の隣で寝てね』

「は?」

「Aちゃんッ…」



下心丸出しの善逸に思わず呆れてしまうも、心のどこかでは"女の子扱い"されている事に少し喜ぶ自分もいた。

――少しすると、家主のおばあさんが、お風呂をどうぞ。と呼びに来てくれた為、3人に先に行ってもらった。

炭治郎が置いていった、禰豆子ちゃんが入った箱の隣に座り、彼女に話しかける。



『炭治郎はいい子だね。だから禰豆子ちゃんも素敵な子なんだろうなぁ…。善逸や伊之助もね、炭治郎とは違うけど、"いい人"って雰囲気があるんだよ』



…そう言えば、どことなく3人の雰囲気は近い感じがするんだよなあ。

同期だし何だかんだで仲良いからかな?



『いいなぁ…同期…。私も時透くんに会いたくなって来たなぁ…』



と、いつもぼんやりしている彼を思い出し、ふふっ、と笑いを零せば、カリカリ、と爪の音がした。



『ん?…あ、時透無一郎くんって言ってね、最終選別で同じだった子なんだけど、刀を持って2ヶ月で柱っていう、鬼殺隊の中でも1番上の位になった子なんだ。凄いよね、まさに才能だよアレは』



境遇とかがちょっと似てるから親近感沸いちゃってねー…と、時透くんとの思い出話をしていれば、廊下から聞こえてくる3人の声と足音。



「A、お風呂上がったぞ!」

「次行っておいで!」

『はーい』



そう言って着替えを持ち、私はお風呂場へと向かった。

…禰豆子ちゃんと喋ったけど(私が一方的に)、落ち着くなあ。やっぱ可愛いなあ。

第36話→←第34話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (621 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1619人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。