【HQ】自称Sランクの魔法使いがCランクにいる件について

劣等生１７ ページ19

変装は解いたよっ



真留と話をしながら自主練室まで歩いていった。その間にも



生徒１「ねぇ、柊の落ちこぼれだよ」

生徒２「うわっ、本当だ。今年もCランクだったらしいよ」

生徒３「本当に？こっち側の将来がないわー。お父様にシャムス側につくように言おうかしら」

生徒２「それ私のお父さんも言っていたわー」

生徒１「ほんと、カマル側の恥だよねー」




真留がギッと睨んでそそくさと逃げていった。

実質陰口を言われるのはシャムス側からじゃなくてほとんどカマル側からなんだよね。自分の方が柊家の跡取りにふさわしいとかあんな奴柊家じゃないとか妬みがほとんど。まぁ確かにこんな奴が柊家の跡取りだったら嫌だよね。私もそう思う。でも私はお前らのために命をかけようとは思わない。






真「ほんっっっっと腹立つ！！Aはお前らよりすごいのに！！」

『真留、口調乱れてる』

真「Aは悔しくないの！？あんな事言われて！？」

『だって、私の願いの実現のためならべつに？って感じだけど？』


そう言うと真留はまゆをひそめた。


真「私Aのそう言う所が心配。知らないうちに負の感情を溜め込んで出そうで」

『そう？』



まぁ、真留の言っている事はあながち間違ってない。確かに負の感情を溜め込んでいないと言ったら嘘になる。でもそこまでなんだよね。自分の信頼している人からそんな事言われたら大ダメージかもしれないけど知らない人だから特に何も思わない。ご自由に言って下さい、的な？



赤「A」



ふいにそう呼ばれて後ろを振り向けば私の婚約者が。

『赤葦』

目で合図して真留には先に行ってもらった。

赤「A、放課後俺の部屋に来れる？」

『いいよ。いつ位がいい？』

赤「学校終わってすぐに」

『分かった』

それだけ言うとすたすたと歩いていってしまった。

でも、いつもより顔が暗かったのは気のせいかな？








　 …………また嫌な予感がする…………

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