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朝日も出て間もない早朝。
真選組では人間が一人、誰よりも早く活動を始め、庭へと向かっていた。
「あ、良い感じになってる。そろそろ取ろうかな」
長い黒髪を後ろで一つに束ねた少女は、黒曜石のような瞳を輝かせた。
彼女は庭に出ると、剪定用の鋏で丁寧に青々とした薬草の葉を切っていく。
彼女は真選組の専属医師。
その腕は確かで、彼女が作った薬を使えば、怪我も病も何でも治ると噂される程である。
「よし、こんなもんかな。後はこれを干して乾燥させ『ドッゴォォオオンッ!!!』……またか」
背後からの轟音と直後の怒鳴り声に、少女は険のある表情を浮かべた。
「あのクソサド、本当懲りないな。警察のくせに。
誰かあの頭かち割ってくれないかな」
およそ医者とは思えないこの発言は、勿論誰にでも言う訳ではない。
毎朝副長を殺しにかかる某人物だけにである。
さてと、と呟き、彼女は建物へ戻り始める。
今日も最初の怪我人は副長だなあ、と思いつつ。
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茸筍 - でも、カッコいいわ (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
茸筍 - 吉沢亮に血染めの犬の餌投げつけるかw w w (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - さわさん» そこまで喜んでいただけて嬉しいです!(*^▽^*)続編も頑張ります!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
さわ - やったァァァァァ!!w続編なんてすっっっごく嬉しいです(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!楽しみに更新待ってますね!(*´ω`*) (2017年5月29日 22時) (レス) id: e6f444c96b (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - mokamoiさん» い、いちばんですか!?(゜ロ゜;ノ)ノそんな、とても恐れ多い誉め言葉を頂けるなんて光栄です・・・!ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月29日 5時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霜夜華 | 作成日時:2017年5月12日 2時