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「"このパーティの人数は何人?"」

「……どういうことですか」

「誰と誰と誰だから何人、かも言って」


意図が読めない質問だった。でもとりあえず答えよう、と指折り数える。


「ええと、私、影山さん、日向さん、研磨さん……あと青根さんだから……五人ですね」

「いや、違うだろ」

「え?」


影山さんを見ると、まるで何言ってんだみたいな顔をしていた。


「一人足んねぇぞ、それじゃ」

「え……? いや合ってますよ、だって最後に青根さんが加わって」

「最後は青根さんじゃねえよ」


……と、言われても。

まるでわからなかった。最後? 最後って、じゃあ、


「……あっ、分かった! ヒナガラス!」

「そうじゃねぇ!」

「もー、何なんですか? 日向さんのたんこぶとか言いはじめるつもりつもりで?」


まさかねーと冗談でケラケラ笑う私とは対照的に、顔を付き合わせて話し込む二人。

ボソボソと会話が聞こえる。


「……これ、Aが危ない頭になったってことか」

「それもあるかもしれないけど……おれも寝てたから何があったかはわかんないけど、とりあえず説はあるよ」

「何なんだ一体」

「もー、もったいぶらずに教えてくれたらいいじゃないですかー! あっ、二人で珍獣でも捕まえたとか?」


なーんて、と言った私に、影山さんが向き直る。


「……いいか、A。よく聞け」

「え? あ、はい。答え合わせですか」

「パーティメンバーは、……6人だ」

「最後に加わったのは、岩泉くん」


いわいずみ?

いわいずみ、いわ、いずみ……と、研磨さんの言葉を反芻して。


そこでようやく気がついた。


「っは、あの、岩泉さんってあの及川さんの右腕だった、…………え?」

「そうだよ」

「え、ひ、……人違いですよね?」

「何も違わねえよ」


何で。どうして。


どうして私の知らないことがあるの?


どうしたらいいかわからなかった。ただ二人の顔を見る私の目は、不安で満ちていたと思う。

影山さんにも視線を送られて、研磨さんがそっと口を開いた。彼なりの仮定を、話そうとしたのだと思う。


「……たぶん、Aは――」


*

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設定タグ:ハイキュー!! , FHQ , 影山飛雄   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:スマトラ島のラフレシア | 作成日時:2016年8月1日 18時

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