【名探偵コナン】ラプソディー3【警察学校組】

雨は人の涙をも隠すと言うけど ページ14

シャ「この、シャロン・ヴィンヤードにね……」



顔のマスクの下から出てきたのは大女優シャロン・ヴィンヤードで有希子たちをゴールデンアップルに招待した張本人である




有「も〜、シャロン大好き♡」



ジャガーが猛スピードでこちらに向かってくることを知り急いで男性物のコートを調達し、警察を欺いたということで有希子はハートを飛ばしながらシャロンに感謝する



蘭も有名女優と出会えたことに感謝をした



蘭「神様に感謝しなくちゃ！」


シャ「……………」


『…………？』


その時、シャロンは一瞬眉をひそめ今にも泣きそうな表情をしたが、それを隠すように雨が降り始める







シャ「この世に神様なんているのかしら？」





シャロンは持っていた折りたたみ傘を差しながら蘭に問いかける



そして、神様がいるなら一生懸命に生きている人間は不幸にはならない


少なくとも自分にはエンジェルは微笑みかけてくれなかった、と神の存在を否定した






『…………ベルモット？』


シャ「え………？」



Aは咄嗟に出た言葉に自分でも驚きを隠せなかった



『あ、いえ！なんでもないです！』


ごめんなさい、とAは笑って誤魔化し、シャロンもそのまま話を流した



『(そうだ………)』




彼女は黒の組織のベルモット


何故、ここに来てまで気づかなかったんだろう？と嫌な汗が流れる



『(まさか、本当にコナンの記憶が薄れていっている…？)』



Aはようやく自分の状況に頭が真っ白になる




ジン、ウォッカ、キャンティ、コルン、キール………



『(バーボン、スコッチに……)』




FBI捜査官の赤井秀一が扮していた‘ライ’………




赤井を引き入れた明美が組織に消される……



でも、どうやって………？




蘭「…………Aさん？」


Aの尋常ではない息遣いと脂汗に蘭はAの肩を揺らし心配そうに声をかける



蘭「Aさん、大丈夫？」


新「母さんの荒い運転で酔っちまったか？」


有「うっそ！？Aちゃんごめんね！」


『……あ』




大丈夫、と返事をするAに開演まで時間あるからそれまで車で休んでいるか？と有希子に言われ、少し休んでから合流することにした

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