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平凡な日常 ページ26

「やっと終わった〜」

始末書、報告書、ともに書き終わりました。めんどくさい。

暮人のクソが。今度会ったら思いっきり蹴りつけてやる。こんなめんどくさいことやってられるか!!

うーんと背伸びをして息をつく。今日は珍しく研究にも呼ばれなかったし、特に何もなかった日だ(始末書と報告書描いてたからだろうけど)。

窓の外を見る。訓練をしている兵士たちが目に入った。

力を失ったこの国がもう一度、脅威に立ち向かうための力をつけている。人間はなんて傲慢なんだろう。

柊も、一瀬も、高天原も。

この世界で生きていくためには力が必要なんだ。誰にも従わなくてもいい、圧倒的な力が。

「ま、こんな国にそんな力を持った奴がいるとは思えないけどね…」

優くんの顔が脳裏によぎる。もしかしたら、彼なら。

(ただの希望だよ、そんなの)
期待してもどうにもならないからね。人に頼ってはダメなんだ。何かをするためにはまずは自分からしなきゃいけない。

わかってるけど、私一人の力じゃどうにもならない。それを埋めるための希望が優くん。

……きっと彼は光になれる。私にはなれない、光に。
私はそれを影から支えるんだ。

「さ、ギン。帰ろう」
王鬼神、もといギンを右手で持つ。大切に抱える。

誰もいなくなった図書室はシンと静まっていて、どこか別世界のようだ。はたから見れば、恐ろしいと感じるだろう。でも、私にはこんな感じが心地いい。








これが私の日常。




図書室を出る。読んでいた本はさっき座っていたところに置きっ放しだ。それに私は気づかなかった。



その本の名はーーー。











『END』



天才少女は神を負う。〜完〜

あとがき→←変わらない日々



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むしとりあみ+(プロフ) - 藍羅@天月君なう@深刻な甘党加湿器不足さん» ……(^p^)差なんてないない。 (2015年5月29日 20時) (レス) id: 614015f0a9 (このIDを非表示/違反報告)
藍羅@天月君なう@深刻な甘党加湿器不足(プロフ) - むしとりあみ+さん» 君との差がすごすぎてだよ…ていうかもう遅いの!?見られたってこと!?どういうこと!?今夜は枕を濡らすぞい… (2015年5月29日 20時) (レス) id: da7d4163e1 (このIDを非表示/違反報告)
むしとりあみ+(プロフ) - 藍羅@天月君なう@深刻な甘党加湿器不足さん» もう遅いのじゃ……天才は僕が一番嫌いな言葉だぜ。なんで泣くほどなのさぁ、僕何かしたか? (2015年5月29日 19時) (レス) id: 614015f0a9 (このIDを非表示/違反報告)
藍羅@天月君なう@深刻な甘党加湿器不足(プロフ) - 隣のクラスの僕だよキリッ…なんだよ!!お前天才じゃねぇかよ!!僕もう泣きたいよ!!むしとりのバカああああ!!恥ずかしくて死にたくなっちゃうから僕の見ないでくださいお願いします((土下座 長文すまん (2015年5月29日 19時) (レス) id: da7d4163e1 (このIDを非表示/違反報告)
むしとりあみ+(プロフ) - 夏さん» うん、ありがとう!長かったよね笑 (2015年5月20日 19時) (レス) id: 614015f0a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むしとりあみ+ | 作成日時:2015年1月19日 21時

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