第31Q ページ32
黄「35、36、37・・・」
涼太が60秒数えている間に私たちは、隠れる場所を探した。
範囲は、この東棟の2、3階のみ。
私はとリあえず、階段を駆け上がり、隠れられそうな場所を探す。
うーん、なかなかないなぁ。
みんなどこに隠れたんだ?
涼太が数え始めたとき、靴紐が解けていて結んだことで一足遅れたのが痛手だったな・・・。
東棟には、空き教室が各階に3つくらいある。
昔はこっちの教室も使ってたんだけど、新しい校舎が建って使わなくなったらしい。
つまり、東棟は旧校舎ってわけ。
まぁ、でも、新校舎とは渡り廊下で繋がってる
それは、東棟の空き教室を部室として使ってる部活もあるから。もっとも、物置状態だけどw
黄「59、60!もういっスか?行くっスよ!」
と、階段を登る足音が近づいてきた。
わっ、来る!
私は慌てて目の前の教室に入る。
って、教室って隠れるところあるっ!?
黄「みんな隠れるの上手いっスね〜」
涼太の声がだんだんと近づいてくる。
とにかく、隠れよう・・・!
私は教室の1番窓側の席に行き、机の死角で見えないところにしゃがみ込んだ。
まず、第1攻撃はこれで回避だっ!
黄「ここっスか!?」
バァンッと効果音がつきそうなくらい勢いよく扉が開き、涼太が「いないっスねー」とポリポリと頬をかく。
黄「もー、みんなどこにいるんスか!?
なんて言って出てくるわけないっスよね?」
1人でボケて1人で突っ込むというボッチな発言に吹き出しそうになるのを抑え、涼太が去っていったのを音で確認した私は、この教室で隠れられそうな場所を探し始めた。
やっぱり、ロッカーしかないよね・・・
そこは掃除用具がしまってあるロッカー。教室のドアから離れた1番隅にあり、人1人は入れそうなサイズはある。
でも、掃除用具入れだからさ、ホコリとかあって汚そうで抵抗がある。
入ろうか!?入らないかっ!?
涼太に見つかってしまうのは、何だか、犬に負けたみたいで癪に障りまくる。
なんとか阻止したい、断固拒否っ!
黄「やっぱり、さっきの教室っスかね?」
涼太の声が廊下に響き渡る。
嘘っ、また来るっ!?
無意識のうちに扉の方に目がいく。
その瞬間。
誰かに腕をグイッと引っ張られて、私は闇に包まれた。
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涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - のあさん» ありがとうございます!心配だった黒子君side、まさか良かったと言ってくれるとは思っておりませんでした。これからもよろしくお願いします。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - とても面白いです!それに二人共自分の気持ちに気づきそうで気づかないっていうもどかしさがいいです!黒子くんsideもとても良かったです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月21日 21時) (レス) id: 58d0df364d (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» はい!まぁ、私も親にオタクと言われているので、お互い様でしょうwオタクで何が悪いっ! (2019年8月21日 19時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 涸萌佳雨@Project KZさん» ありがとうございます。完全にオタクを発揮した結果だと思います(笑)更新、頑張って下さい、応援しています! (2019年8月21日 19時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» 私も結構公式設定にはこだわるタイプなどで、こういう指摘は嬉しいです!黒バスではまだまだわからないことが沢山あるので、またなんかあったら気軽にコメントください。アニメ、映画、漫画、小説すべてに目を通しているなんて、尊敬します! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2019年7月15日 23時