第185Q ページ24
最後の切り札。
ミスディレクション・オーバーフロー
ミスディレクションの切れた今、選手たちはテツヤを視認することが出来る。それは、これまでコートに9人だったのが、10人に増えるわけで。
要するに、突然現れたこれまでにない存在。
視線を逸らすことが出来ないのなら、逆に視線を自分に誘導することは容易いのだ。
自分への視線誘導と、仲間のプレーを合わせることで、テツヤ以外も消えたように見せることができる!!
それでも、これは大きな賭け。
前提として、ミスディレクションが切れる試合終盤でしか使えない技であること。加えて、通常よりもっと精神力がいる。
体力のない体で、体力の使うものを長時間は使えない。
そして、一番の難点は、
降「そういや、普通のミスディレクションを桐皇に使えなくなるってのは、なんでなの?」
『ミスディレクションはテツヤを見ようとする視線を逸らすものだから、テツヤがそれを使う瞬間はもう既に視界の外
でも今回はその逆。テツヤがミスディレクションを使う瞬間を見ることが出来る。
そこから癖とか色々バレて、対応されてしまったら…』
リ「ミスディレクションは効果が発揮されない。」
降「なるほど…」
そのことをWCの前に本人から説明された。
黒「Aさんにミスディレクションが通用しないのもそれが理由だと思います。
Aさんは、視野が広い。だから、いつも僕を見つけて…、僕を見ている。
以前は逸らせられたんですけど、今はチョット無理です。」
『私がテツヤのミスディレクションを見て、慣れたってこと?』
黒「僕も人間です。それにミスディレクションは必殺技ではなく、技術。癖や予備動作はもちろんあります。
Aさんは無意識のうちに、そういうのを感じ取っているので効かなくなったんです。だから、Aさんには勝てませんね。」
『んー?それってテツヤに勝てるのは私だけってこと?
相手さんは私を出さなきゃテツヤに勝てないってことだよね。
つまり私を味方に付けてるテツヤは最強…?』
黒「…すごいこと考えますね。Aさんって実は馬鹿なんですか。」
『隕石が落ちてくるかも、とか言ってた人に言われたくないんだけど。』
黒「…まぁでも、負けませんよ、僕は。
少なくとも絶対に諦めない。」
あの時の凛とした瞳を思い出した。
『…大丈夫ですよ。テツヤなら、絶対に。』
私の口から出た言葉は、思っていたよりも力強かった。
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涸萌佳雨(プロフ) - ぱーぷる姫さん» コメントありがとうございます><落ちについては、もう既に決めているのですが、正直どっちも捨て難く、また迷い始めてます笑笑しっかり読んで考えてくださって感謝です!最後まで見届けてくださると嬉しいです^^/ (1月13日 2時) (レス) @page30 id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - 初心者です!さん» コメントありがとうございます!シリーズ1からいらっしゃいませ!楽しんでもらえているようで何よりです><ゆっくりですが更新進めておりますので、これからもよろしくお願い致します〇 (12月19日 14時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - シーズン1から読んでいたら、青峰落ちもいいな!と思ってしまいます… (12月19日 13時) (レス) @page5 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です! - シリーズ1から来てます!すっごく面白いです!これからも更新頑張ってください! (12月17日 15時) (レス) id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます!!応援の言葉励みになります;;これからもよろしくお願い致します>< (12月1日 10時) (レス) id: be90f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2023年1月13日 21時