どうやら私は紫原の初めてのようです。【黒子のバスケ】

第184Q ページ23

対桐皇戦、後半

開始直後から青峰は切れ味抜群のプレーを見せる。


圧倒されながらも、私たちだって負けない。

なんたって、青峰が待ち望んだ全力を出せる相手、大我が
勝ちたい強い意志を持った先輩たちが
そして、青峰と多くの試合を共にしてきたテツヤが

私の属する誠凛高校バスケ部には揃ってるんだから！




それでも、桐皇の強さは徐々に明るみに出る。

主将の今吉さんがテツヤのマークについた時には、そう来たか…とさつきを睨んでしまった。

言った通り、さつきは中学時代、誰よりもテツヤを見てきた。もちろん、視線誘導のことも熟知している。


それを踏まえた上での今吉さん。

私は感情の読めない笑顔を思い出して身震いした。あの人、ちょっと怖いんだよなぁ…悪い人ではないんだろうけど。


さらに、予想していた通りに前半のプレーから色々対策され、先輩たちも思うようにプレーができなくなって…

その上で、絶好調の青峰付きだ。




点差はみるみる広がって行き



誰もが

キセキの世代もが





" 誠凛の負けだ "






そう直感した。



















万策尽きた？？


そんなわけが無い！！！！！！



最後の切り札がまだ残っている。





試合終了のブザーが鳴るその時まで

私たちは絶対に、諦めない！！！！！！！




それが勝負だ。そうじゃなきゃ意味がないんだ。


ここで勝負を放棄したなら、あの時と同じだ。





黒「今勝つんだ！！」


テツヤの声が耳に届く。


それを聞いた選手も控え選手も、皆が闘志を燃やした。




今(・)、勝つ！！








その後、誠凛は14点もの点差を一気に8点に縮めることになる。

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