第183Q ページ22
青峰と体育館に戻ると、もう既に選手たちが揃っていて私は慌てた。挨拶をせず青峰と別れ、誠凛ベンチに向かう。
『すみま、』
リ「Aちゃん!!」
り、リコ先輩ご立腹!!!!!
リ「単独行動禁止って言ったよね???」
ほんっっっとにごめんなさい!!!!
リ「ほら、なんか言うことないの?」
そう言ってリコ先輩は選手たちを親指で指す。
まるで、選手たちに何か助言は無いのかと言いたげだった。
リ「あのねぇ…
色々思うことがあるのは重々承知だけど、青峰君のことも、向こうのマネージャー、桃井さつきのことも、よーく知ってるのはAちゃんでしょ。
全く何も情報がないのと、もしかしてって思ってるのとじゃ、突然のことも精神的にダメージが違うものよ。わかってるの思うけど。」
そう諭され、私はグッと拳を握る。
あまりにも周りが見えて無さすぎた、自分のことで手一杯だったのだと改めて実感した。
こんなの、マネージャーとして失格だよね…。
『ごめんなさい…以後気をつけます。』
リ「よろしい。」
私は、深く息を吐いた。
『後半は、前半以上に桐皇の力に圧倒されると思われます。
前半の私たちのプレーを見てそれに対応してくるからです。
さつきは、情報分析のプロフェッショナルですが、見る目も確かです。自分の目で見たものも分析して対策する。
前半のようにプレーは出来ないと思っていた方がいいと思います。
だけど、だからって私たちが劣ってる訳でないので、気負いせずこっちも柔軟に対応していきましょう!』
リ「うん!オーケー!!」
私の言葉に力強く頷く選手たちに誇らしい気持ちがじわじわと広がっていく。
『あと、1番気をつけて欲しいのは…、テツヤ』
黒「…僕ですか?」
恐らく後半からまた出ずっぱりになるだろう。
どうしても誠凛のプレーは単調になってしまう。
それを崩して翻弄してくれるのはテツヤの役目だ。
誠凛の勝利には、必要不可欠な存在。
『わかってるでしょ?
中学時代、誰よりもテツヤを見てたのは、私じゃなくて、さつきだよ?』
黒「…」
『テツヤ?』
黒「わかってます。桃井さんの力がこんなものじゃないのも。」
隣のベンチに顔を向けたテツヤの表情はよく見えなかった。
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涸萌佳雨(プロフ) - ぱーぷる姫さん» コメントありがとうございます><落ちについては、もう既に決めているのですが、正直どっちも捨て難く、また迷い始めてます笑笑しっかり読んで考えてくださって感謝です!最後まで見届けてくださると嬉しいです^^/ (1月13日 2時) (レス) @page30 id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - 初心者です!さん» コメントありがとうございます!シリーズ1からいらっしゃいませ!楽しんでもらえているようで何よりです><ゆっくりですが更新進めておりますので、これからもよろしくお願い致します〇 (12月19日 14時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - シーズン1から読んでいたら、青峰落ちもいいな!と思ってしまいます… (12月19日 13時) (レス) @page5 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です! - シリーズ1から来てます!すっごく面白いです!これからも更新頑張ってください! (12月17日 15時) (レス) id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます!!応援の言葉励みになります;;これからもよろしくお願い致します>< (12月1日 10時) (レス) id: be90f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2023年1月13日 21時