第172Q ページ11
高校バスケットボール三大大会の1つ
以前までは夏のインターハイがが最大のタイトルだったけど、今となっては同等、もしくはそれ以上の注目を集めているのがWCだ。
時間が経つのは早いもので、ついさっき開会式を終えたばかり。
特別枠が設けられた今年が、最初で最後のキセキの世代全員の集まる大会となる。
あの日。
卒業式後のガラリとした体育館で幕を開けたこの勝負
その決戦の日が、やってきたのだ。
私は、朝から落ち着かなかった。
ワクワクとドキドキとが入り交じったとても不思議な感覚
黒「Aさん、落ち着いてください」
『これが落ち着いてられるか！！！』
思わず大きな声を上げてしまった。
テツヤはあっけにとられた様子で2度3度瞬きをすると、その目を細めた。優しい笑顔が私に向けられる。
黒『キセキの世代が元のカタチに戻るのを、1番に願っているのはAさんでしたね。』
前までは何でもなかった一瞬にも、私への好意が込められていると思うと、どことなく恥ずかしく感じて
「そ、そういえば！大我そろそろ着くらしいから、私迎えに行ってくるね！！」
慌てて言うと、私は逃げるようにその場を去った。
▽▲▽▲▽▲
外に出てしまってからもしばらく走った後、私は息を落ち着かせるため深呼吸を繰り返した。
けど、上手くできない。
ドクドクと、何が原因か分からない鼓動の音が周りの音をかき消す。
ああ、うるさい心臓！！
青峰に加えて、テツヤのことも、それに今日の試合･･･
もう･･･本当にぐちゃぐちゃだ。
「A？どした？」
その声がクリアに届いた。
突然名を呼ばれ振り向くと、今まさに探していた人がいる。
ほんの数ヶ月会ってなかっただけなのに、どこか纏ってる雰囲気が違ったんだ。
『たい、が？』
火「よぉ、久しぶり」
『よぉ、じゃないよ！！！時差のこと忘れて、開会式に遅刻してきたくせに、のうのうと登場するなああ！！』
火「す、すまん？」
こっちは、あれこれ考えて思考が回ってないのに、涼しい顔で現れた大我。
だから、整理のつかない気持ちをも吹き飛ばすくらいの声量で叫んでしまったのは仕方ない、と理不尽な言い訳を自分に言い聞かせたのだった。
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涸萌佳雨(プロフ) - ぱーぷる姫さん» コメントありがとうございます><落ちについては、もう既に決めているのですが、正直どっちも捨て難く、また迷い始めてます笑笑しっかり読んで考えてくださって感謝です！最後まで見届けてくださると嬉しいです^^/ (1月13日 2時) (
レス) @page30 id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！シリーズ1からいらっしゃいませ！楽しんでもらえているようで何よりです><ゆっくりですが更新進めておりますので、これからもよろしくお願い致します〇 (12月19日 14時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - シーズン1から読んでいたら、青峰落ちもいいな！と思ってしまいます… (12月19日 13時) (レス) @page5 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - シリーズ１から来てます！すっごく面白いです！これからも更新頑張ってください！ (12月17日 15時) (レス) id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます！！応援の言葉励みになります;;これからもよろしくお願い致します>< (12月1日 10時) (レス) id: be90f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涸萌佳雨 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時：2023年1月13日 21時
