第107Q ページ31
『こらー!!!火神大我!!!』
火「げっ、A」
叫んだ私は、ヅカヅカと大我に近寄り、何か言おうとしている彼の腕を引いてベンチに座らせると、カバンからテーピング一式を取り出した。
『絶対安静だからバスケするなって言ったでしょっ!??監督にバレないとでも?
リコ先輩は全部お見通し!怒られることは覚悟すること!』
タオルをぶん投げて、患部を一気に冷やし、テーピングを施す。
火「わり」
『反省は態度で示してね?』
それが終わると、カバンに入れてあった袋を取り出し、青峰を視界に捕える。
『これ、借りてたの・・・。遅くなってごめん』
青「おうよ」
実は青峰がこの辺りにいたのは私が呼び出していたから。
部活の後借りていた服を返す為に来てもらっていたのだ。たぶん、その時にここにいる大我を見つけたに違いない!
火「あぁ、お前が上裸男か・・・」
青「は?なんだそりゃ」
『はいはい!なんでもいいけど、今日はお開き!
大我、行くよ。』
私は立ち上がりつつ、カバンを肩にかける
『じゃあね、青峰。決勝リーグで会お。』
もう少し一緒にいたい気もした。
けど、それ以上に、今の青峰を纏っている空気が嫌だった。
この間は・・・、変わってしまう前の雰囲気に似てたのに、今は私の嫌いな青峰。
早く去りたくて、足を早めた私を不思議そうに着いてくる大我が、青峰を1度振り返って、そして、今度は私の顔色を伺っていたことには気づかなかった
火(なんで、そんなに泣きそうな顔してんだよ)
▽▲▽▲▽▲
決勝リーグ当日
誠凛高校、1回戦目は・・・偶然か必然か、対桐皇だった。
朝起きて準備をしながら、ふと、昔の青峰を思い出す。
1年の頃や部活で涼太としていた1on1から2年全中での出来事、そして、最後の全中決勝・・・
キラキラした笑顔でバスケをする彼は本当に太陽みたいだったけれど、今はもう違う。
今日、私たちが勝てば・・・、あいつは、
そしたら、前みたいに、全力でバスケして、誰かと・・・テツヤと協力したりとかするかな。
そうだったらいいな。
そんな願いを胸に、私は家を出た。
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涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2021年9月23日 19時