強くたっていい。だろ？【青葉城西】

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花巻 side



『あーあ、もっと女子力磨いて頑張って可愛くなろっかなー』


Aが呟いた言葉に俺ら三人は目を見合わせた。
別に美少女ってワケでもねぇし、好き嫌い分かれる顔だけど。口は死ぬほど悪いけど。

もしコイツが本当に可愛くなろうと努力をしたら…


〈〈ーー彼氏の一人や二人作れちゃうのでは…？〉〉

※三人の想像です



こういう時だけお互いの考えていることが手に取るように分かって、少しだけうんざりした。だって、以心伝心とか男同士で嫌じゃん。

…けど、そうも言ってられないこの状況。絶対二人ともこう思ってる。


もしそんなことになったら…


(((俺らのマネージャーがどっかの馬の骨に取られる！？！？)))


それだけはマジ勘弁。俺は止めようと必死に口を開いた。


「お、おい。何、A可愛くなりたいの？」

『私だけモテなくて悔しいからみんなより早く彼氏作ってお前らに自慢してやる』

「会話成り立ってないんですけど」

鼻息荒く腕を組むAの姿を見ながら、誰でもいいからコイツを止めてくれ、なんて思う。



「別に俺らがいれば彼氏なんて必要なくね？」

お、松が攻めに行った。
頼むぞ。心の中でエールを送る。


「…俺ら、他の男よりもAを満足させてやれると思うけど？」

『まつっちゃんは何の話してんの？』

「それは俺も同感だわ」


満足って何？そこは普通に笑顔にさせてやれるとかでよくね？何でお前はそうＲがつきそうな話し方になるんだよ。

…いや、そういう話好きだけどな？勿論ドンピシャ大好物だけども！

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