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「縁下!この方が潔子さんを助けてくださったお方らしいぞ!!」
「え、そうだったんですか!」
『そんな助けたなんて大層なもんじゃねぇよ』
軽く手を振って否定する。
『なに。君もきよちゃん親衛隊なの?』
「お、俺ですか!?尊敬はしてますけどコイツらほどは…」
そう言うや否やその子は二人をギンっと睨み付けた。
その鋭すぎる視線を受けて、2人の肩が分かりやすくビクリと跳ねる。
「お前らは初対面の人に何ベラベラと余計な事を話してるんだ!!」
「つ、つい…」
「スミマセンでした…」
男の子はため息をついた後改めて私に頭を下げた。
「もうほんとにコイツらがすみませんでした…」
『だから、んな気にするなって。…お前いい奴だな』
そう笑うとその子は照れたように頬をかいた。
『私夏瀬A。よろしくな』
「俺は烏野高校二年の縁下力です。よろしくお願いします」
『うーん、じゃあ夕ちゃんに、りゅうちゃんに、ちかちゃん、だな』
確認するように一人一人指さしながらそれぞれの名前を呼ぶ。
「「おお〜!!」」
「ち、ちかちゃん!?」
『あ、嫌?』
「あ、いえ…初めて呼ばれる名前でちょっとびっくりしちゃっただけです」
『ちかちゃん、お前やっぱり可愛いやつだなぁ』
そう言って伸ばした手で小さく頭を撫でてあげると、眠たげな瞳が大きく見開かれた。見上げた頬がほんのりと赤くなる。
「姉御!!俺も!俺も撫でてほしいス!!」
「お、俺もいいスか…」
自分の事を指差しながら手を挙げる夕ちゃんに、照れたように目を逸らしながら呟く龍ちゃん。
『おーいいぞいいぞー。お前らも最初はコイツら大丈夫かって思ってたけど可愛いなー』
おお、坊主頭始めて触った。なんかハマりそう。
「そ、そんなこと思ってたんスか…」
「悪い悪い。だってお前らよく分かんねぇ事言い出すんだもん。神々しいとか言って拝むし、突然土下座するし」
「…(ギロッ)」
ちかちゃんからの無言の圧力で、二人がスーッと横を向いた。
なんだコイツら。おもしれえな。
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雨音(プロフ) - Lunaさん» コメントありがとうございます(^^)わわ、ニヤニヤしてくださいましたか(*^^*)こちらこそ読んでくださってありがとうございます!とっても嬉しいです╰(*´︶`*)╯♡またお暇な時にでも是非覗きに来てくださいませ(*´-`) (6月20日 20時) (レス) id: 9d08cd299b (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - はじめまして!夢主ちゃん、カッコ良すぎてニヤけました🥹素敵なお話ありがとうございます😊 (6月17日 20時) (レス) @page22 id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 赤葦くんのお嫁に行かせてさん» わわ、嬉しすぎるお言葉ありがとうございます(*^◯^*)そしてこちらでも返信遅れてすみません…(TT)目指せかっこいい夢主ちゃん!で書いたのでそう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです(*´꒳`*)励みになります!!ありがとうございました(TT) (2023年2月11日 18時) (レス) id: 9d08cd299b (このIDを非表示/違反報告)
赤葦くんのお嫁に行かせて - 夢主ちゃんめっちゃかっけぇw女でも惚れるわ(( (2023年1月10日 21時) (レス) @page24 id: 8eae8b626f (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 麗さん» 二つとも見落としていました…。訂正いたしました、ご指摘ありがとうございました!! (2020年8月24日 23時) (レス) id: 57a2e7dd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨音 | 作成日時:2020年5月23日 23時