ノスタルジア 瞳の中の暗殺者【名探偵コナン】

259 ページ14

小「逆行健忘…」




風「はい…突然の疾病や外傷によって、損傷が起こる前のことが思い出せなくなる、記憶障害のひとつです。ただし、Aさんの場合、目の前で佐藤刑事が撃たれたのを見て、強い精神的ショックを受けたためと考えられます。」




小「それで…記憶は戻るんですか？」





風「今の段階では…なんとも言えません。ただ、日常生活に必要な知識の点では傷害は認められませんでした」





英「それじゃあ普通の生活はできるんですね？」





風「そうです。ですがとりあえず何日か入院して、様子を見てみましょう」






しかし…目の前で知り合いの刑事が撃たれたらAがショックを受けるのは当然だが…





記憶喪失になるほどだったのは、何かほかに原因があったんじゃねーのか！？







もっと…Aの心を抉るような何かが…！







するとここに高木刑事と千葉刑事が入ってきた




高「佐藤さんの手術、無事終わりました…弾はなんとか摘出されましたが、助かるかどうかは微妙だそうです…」





目「なッ…！そうか…」




小「警部殿！！！！こんなことになってもまだ話してくれないんすか！！！白鳥！お前も知ってんだろ！！！！！！」





白「犯人は、我々の手で必ず逮捕します」





小「くっそぉ〜！！！！！」





コ「ねぇ、千葉刑事！トイレに落ちていた懐中電灯の指紋は調べたの？」





千「ああ…でも、Aさんの指紋しか見つからなかったよ」





なに！？！？




千「僕達はてっきり、懐中電灯をとったのは佐藤さんだと思ってたけど、実はAさんだったようです」






英「そ、そうだとするとAは…自分のせいで佐藤刑事が撃たれたと思ったはずだわ」






目「じゃあまさか、Aさんが記憶を失ったのって…そのショックのためか…」





A…




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
No side

園「A…」




蘭「……」




その頃、蘭と園子の2人は如月Aのベッドの脇で泣いていた





蘭「A、もしも一生記憶が戻らなくても…わ、私は…友達だからね…」





園「私だって…Aがたとえ嫌がっても、絶対、友達やめてあげないんだから…！」




病室に静かに二人の泣き声が響き渡った




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
コナンside



目「……すべて話そう」




白「し、しかし目暮警部、それは…！」






目「なーに、クビになったら毛利くんみたいに探偵事務所を開けばいいさ…」

260→←258

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す