東卍の白豹Part2

56話:9代目黒龍アジトにて ページ8

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ジュンペケ達が一虎をリンチしようとして
マイキーと雪にボコられた次の日の事だった




“黒龍天現寺総本部”と看板が掲げられた廃工場にて＿＿＿

マイキーと雪にやられた奴らが
“総長”に頼み事をしていた



「お願いしますよぉ！！
オレら中坊にやられたじゃ、面子立たねぇんすよ
黒龍本体動かせねぇスか？」

「あ？」




その言葉に“9代目黒龍総長、斑目獅音”が
ドスの効いた声を出す

そして、愛用しているメリケンサックを使って
頼み事を言ってきた奴をボコボコにした



斑目「テメェらカス如きのモメ事に
いちいち黒龍が出るワケねぇだろが
いいかーカス共
テメェらでちゃんとその一虎とかいう中坊に落とし前つけて
1週間以内にここに連れて来い
でなきゃテメェらが百万持って詫び入れに来い」





斑目の言葉にどよめきが生じた
ボコられた1人がジュンペケの胸倉を掴んだ



「どうすんだよジュンペケ！
そもそもの原因はテメェだし」

ジュンペケ「うっ」

「テメェのダチだろ？羽宮一虎はよぉ」


ジュンペケ「で...でも
一虎のヤロウにはあのバケモノ
“無敵のマイキー”と“白豹”がついてるんですよ！？
オレじゃあどうしようもないっスよ！！」


「...白豹？」





ジュンペケの口から出た異名に反応した者が居た



斑目「ゴチャゴチャ言ってねぇで
1週間以内に連れて来い！！」

「待てよ」

斑目「！！」



その言葉1つで斑目が止まった

その声の主は8代目黒龍の総長をしていた＿＿＿



イザナ「そー冷たくすんなよ、獅音」

斑目「あ...まぁ...オマエが言うなら」




黒川イザナが2階のフロアから下を見下していた
そして、柵から少し身を乗り出して言う





イザナ「“無敵のマイキー”、“白豹”とか言ったな...？
その話よーく聞かせろよ」



その威圧感にジュンペケ達は息を飲んだ


話を聞き終わったイザナは言った






イザナ「オマエら、昨日の喧嘩で
雪に傷、付けてねぇだろうなぁ？」

「オレら手ぇ出す間もなくボコられたんスよ！？
無理に決まってるじゃないっスか！！」



イザナ「まぁ、オマエらみてぇな雑魚が雪に触れるなんざ
100年経っても出来やしねぇよ
オレとタメ張れる奴だ、未だに勝敗が決まってねぇ」



その言葉に混乱の波が広がった

そしてイザナは言った






イザナ「雪はオレのモノだ
“白豹”に...雪に傷１つでも付けたら
オレがオマエらを殺す
獅音も例外じゃねぇ、覚えておけ＿＿＿」

作者から　オチについて→←55話:“オレのモン”と“私の片割れ”

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