東卍の白豹Part2

53話:お姉ちゃん ページ5

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その後、雪は言った通りにお菓子を沢山買って
三ツ谷家にお邪魔していた



三ツ谷「ただいまー」

『おじゃましまーす』




その声に奥から女の子が2人出てくる
兄よりも雪の方に向かって走ってくる
そして雪に飛び付いた



ルナ「雪ちゃんだ！！」
マナ「雪お姉ちゃん！！」

『わっ、コラ、走ったら危ないダロ？
この前廊下走って転んで痛かったでしょ？』


ルナとマナの目線に合わせてしゃがんで言う雪



ルナ「う、だって雪ちゃんが来てくれて
うれしかったんだもん」

マナ「マナもー」

『ん、許す
お菓子いっぱい買ってきたから一緒に食べよっか』


ルナ「やったー！雪ちゃん大好き！」

マナ「マナも！お姉ちゃん！後でおままごとしよ！」

『いいよ、今日はいっぱい遊ぼうナ？』



なんて言って、雪は自分にベッタリなルナとマナを連れて
居間の方へ行ってしまった

それを見て三ツ谷は苦笑した



三ツ谷「オレより雪かよ...」










その後、ルナとマナの遊び相手をしていた雪は
夕飯を作り出した三ツ谷に気付いて、キッチンに向かった



『隆、手伝うよ。何作ればいい？』

三ツ谷「いいよ、雪はお客だろ？
ルナとマナに付き合ってくれ」


『今、お菓子食べながらテレビ見てるよ
それに、おままごとに付き合うのも少し飽きてきた...
つーか毎度毎度“いつお兄ちゃんのお嫁さんになるの？”
って言われるんだけど？どういうこと？』


三ツ谷「はは、アイツら雪が大好きなんだよ
まぁオレは雪なら歓迎だけどな
いいお嫁さんになりそう」

『ばーか、そういうの軽々しく言うンじゃねェよ
女の子はそういうの弱いんだから』

三ツ谷「いって...」



なんて言って小突いてやった






ちなみに夕飯はオムライスとサラダ、ミネストローネ
デザートにアイスだった

ルナとマナに好評だった





そして、夕飯を一緒に食べると雪は帰った


その帰り道だった

電話が鳴ってそれに出ると
相手は赤音で、酷く焦ったような、泣きそうな声だった





『もしもし、赤音さん？』


赤音「雪ちゃん...ｯどうしよう、青宗がっ
青宗が...捕まっちゃった...ｯ！！」



『...は？』





あまりの驚きに思考が停止し、携帯を落としそうになった



赤音「さっき警察から連絡があって...っ
私、ついさっき帰ってきてから聞いたんだけど...
青宗、悪いことして逮捕されたってお母さんが...ｯ」

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