83話:泥棒の正体 ページ38
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雪は裏口から入ってきた長身の男に警戒をして
スパナを握る手に力を入れたが
それが真一郎だとわかると安堵の息をついた
泥棒に聞こえないように小さな声で言う
『真一郎、君?...ッどうしよう、泥棒が入ってきて
今1人外に出てったけど、まだ中に人がいてっ
多分、表に飾ってたバブが目的でっ』
真一郎「雪、無事で良かった...
怖かったろ、1人にしてごめんな」
『...っ』
怯える雪を落ち着かせるように、安心させるように
抱き締めると頭を撫でた
どんなに喧嘩に慣れてようと
まだ中3の子供なのだ
よく、泣きもせずに立ち向かおうとしたなと
抱き締める腕に力を入れた
真一郎「雪、後はオレに任せろ
2階に避難して警察に連絡しろ」
『...嫌だ』
真一郎「は?」
もう、雪は怯えていなかった
『真一郎君は私が守る』
真一郎「!!はは、生意気
けど、ありがとな
その手に持ってるモン、危ねぇからオレによこせ
あと、オレより前に出るなよ、オレの手が届く範囲にいろ
___行くぞ」
『今だけは真一郎君の白豹になるよ
上手く使ってネ』
雪は真一郎にスパナを渡すと笑った
2人で店に入っていく
店に入ると、バブを運び出そうとする人影が見えた
この暗がりで距離があったから顔はわからなかった
真一郎が威圧しながら距離を詰めた
真一郎「オイ!泥棒か?誰の店に入ってんだ!?コラ」
「(人がいた!?ヤベェ、武器持ってやがる!
どうする?2人もいる!!
あれ?小せぇ方、なんかアイツに似て___)」
真一郎「逃さねぇぞコラ!!」
『(え、まさか...そんな...っ)』
雪は距離を詰めたことで見えたその顔に目を見開いた
「(どうする!?顔も見られた!!
逃げ切っても捕まる!!どうする!!?)」
真一郎「ん?オマエ...どっかで見た顔だな?」
「(...え?)」
真一郎「ケースケか?」
『圭介...ッ何やってンの!?』
場地「し、真一郎君?雪?
なんで、なんで...ここに?」
真一郎「あン?ここ、オレの店だもん」
場地(真一郎君の店!!?)
雪は前に出て場地と距離を詰めた
『圭介!!どうして盗みなンか!!
いくら馬鹿だからって...お母さん泣かせたいの!?』
場地「ちがっ、オレは...っオレ達はただ...」
『オレ達?まさか、もう1人って...一虎?』
その時、場地が真一郎の後ろを見て目を見開いた
ソレに雪も気づいて____
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来羅(プロフ) - らっこ星人さん» コメントありがとうございます!続編はある程度話書いてから公開する予定です!もう暫くお待ち下さい! (2023年2月12日 16時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ星人(プロフ) - いつもこの作品を楽しみにしていて、楽しんで読ませてもらっています。これからも頑張ってください!ところで、続編がパスワード掛かっているのはある程度書いてから公開するということですか?そうでなければパスワードを教えてほしいです! (2023年2月12日 15時) (レス) @page49 id: 60908efb0f (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - マイキー、エマ〜〜二人とも、喧嘩しないでぇ……二人ともが、夢主を思ってるのはわかるよ… (2023年2月10日 21時) (レス) @page47 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» 早く最初の世界での話を書きたいです!夢主はまだ暫く眠り姫状態ですね!多分続編行ってから目覚めます! (2023年2月9日 20時) (レス) @page45 id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 来羅さん» 最初の世界観複雑ですね……夢主、早く眼を覚めて!!初代黒龍暴走してしまうよ。東卍も!! (2023年2月9日 17時) (レス) @page45 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2023年1月29日 12時