51話:親 ページ3
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なんの意味もなく、きっと記憶にも大して残らない
下らない会話をして騒いでいた
その時、3人に近づく男が居て___
「一虎?」
そこには一虎と、何処となく顔立ちが似ている男が立っていた
なんとも気難しそうな人だった
スーツ姿だということは仕事帰りなのか___
その男を見て、一虎の表情や雰囲気が一気に変わったのを
雪は見逃さなかった
一虎「...父さん、久しぶ...」
父親「その首...まさか刺青か!?」
一虎「え!?」
父親「母さんは何も言わないのか!?」
一虎「...」
父親「来なさい!
こんな不良共と付き合ってるのか!!」
父親はビクビクしている一虎の腕を強引に掴んで
連れていこうとした
場地「なーんだ!?あの親父、ムカつく
...雪?」
『...』
雪の顔からは表情が抜け落ちていた
獲物を捕らえたかのように紫色の瞳が鋭い眼光を宿す
空気がピリピリとしたのを感じ取った場地は冷や汗をかいた
『一虎も親に恵まれなかったのか...
クズ親が、子供が怯えてるのにもわからねェくせに
よく偉そうに指図できるな...ッ何様だよ!』
場地「雪?お、おい!どうするつもりだ!?」
完全にスイッチの入った雪が一虎を連れて行く父親に
狙いを定めた
そして、その様子を離れた所で気付いた人がもう1人___
一虎「待ってよ、父さん!
ど...どこに行くの?」
父親「母さんの所に決まってるだろ!?」
一虎「え!?」
父親「全く!あんなアホでも母親だから
親権をくれてやったのにこの体たらく...」
一虎「父さん...(久しぶりに会っても変わらない)」
父親は、本来は子供に向けないであろう蔑みの目で
一虎を見下ろした
父親「恥ずかしい、本当にオレの子か?」
一虎(そんな目で見ないでよっ
オレは、アリじゃない
ヤダ、いつでもそうだった
アリを見るような目でオレを殴った
吐きそうだ、この人と一緒にいたくない...っ)
一虎の瞳に涙が浮かんだその時だった
万次郎「とおあぁぁ!!」
『っらあッ!!』
一虎(え!?)
一虎の父親の背中にマイキーと雪が同時に蹴りを入れた
その衝撃で手が離れて、一虎が開放された
万次郎「テメェ、オレの友達に何してんだよ」
『アンタ、子供になンて目ェ向けてんの
これ以上一虎を傷付ける前に消えろよ、早く』
一虎「マイキー、雪...」
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来羅(プロフ) - らっこ星人さん» コメントありがとうございます!続編はある程度話書いてから公開する予定です!もう暫くお待ち下さい! (2023年2月12日 16時) (レス) id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ星人(プロフ) - いつもこの作品を楽しみにしていて、楽しんで読ませてもらっています。これからも頑張ってください!ところで、続編がパスワード掛かっているのはある程度書いてから公開するということですか?そうでなければパスワードを教えてほしいです! (2023年2月12日 15時) (レス) @page49 id: 60908efb0f (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - マイキー、エマ〜〜二人とも、喧嘩しないでぇ……二人ともが、夢主を思ってるのはわかるよ… (2023年2月10日 21時) (レス) @page47 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» 早く最初の世界での話を書きたいです!夢主はまだ暫く眠り姫状態ですね!多分続編行ってから目覚めます! (2023年2月9日 20時) (レス) @page45 id: b52bee30b8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 来羅さん» 最初の世界観複雑ですね……夢主、早く眼を覚めて!!初代黒龍暴走してしまうよ。東卍も!! (2023年2月9日 17時) (レス) @page45 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2023年1月29日 12時