東卍の白豹Part2

61話:東卍結成5 ページ14

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その後、パーが「記念にお守りを買おうぜ！」と
提案してみんながそれに乗っかったのはいいものの＿＿＿



お守りの値段は500円




みんなが自分の手持ちを出す


林田「313円」
万次郎「50円」
龍宮寺「100円」
一虎「15円」
場地「25円」
三ツ谷「32円」
『50円』


林田「オマエらまじ？誰も買えねぇじゃん」

龍宮寺「あ、でもよ、出し合えば
1個買えるぐらいになるじゃん」





ドラケンの提案により、みんなでお金を出し合って
1つのお守りを買った


マイキーは、そのお守りを場地に渡そうとした




万次郎「お前が持ってろよ、場地」

龍宮寺「あぁ、結成のキッカケはお前だし」

三ツ谷「それがいい」

林田「預けたぞ」



雪と一虎は場地を見て頷いた


みんなの言葉と、自分を見る真っ直ぐな目に応えるように
場地はマイキーからお守りを受け取った




場地「おう！大事に、預かっとくぜ」








そうして、神社を後にすると
その足で行きつけの喫茶店へ向かった
そこで雪がカフェオレを飲みながら言う



『さて、チームを作ったからには“特攻服”作ンないとナ？』

全員「！！」



その言葉に全員が目を輝かせた




『黒龍とやり合うならビシッと決めないとナ？
時間はかけられない、早くデザインを決めよう』


三ツ谷「オレ、裁縫は得意なんだ
作るのは任せてくれ」

一虎「カッケェのにしようぜ！！
取り敢えず腕の所に刺繍入れてさ！」

林田「背中にもな！」

龍宮寺「あと採寸もしないとな、メジャーあったっけ？」





目を輝かせてアイディアを出し合う男の子達に
雪は優しく笑った


その間、マイキーは何も言わずに
黙々と何かを描いていた




万次郎「...こういうのはどうだ？」

『！！これって...』


雪はそこに描かれた特服のデザインを見て
目を見開いた




黒色の生地に金色の刺繍、白色のブーツ

幼い頃から何度も見ていた“初代黒龍”と殆ど同じデザイン



“初代黒龍”は雪にとって憧れだった
そんな憧れとよく似た特攻服に、袖を通す日が来るなんて
思ってもいなかったから完全に不意打ちだった

わかりやすいほどに目がキラキラしていた




万次郎「どうだ、いいだろ？
特にユキは嬉しいんじゃないか？」

『マイキー...最高だよっ！ありがとう！！』

万次郎「うわっ！？急に抱き着くなって！！」













余談

採寸をした時に、あまりにも雪が細くて
「折れるんじゃね？」って男子勢は心配になったとか

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