【ツイステ × 文スト】魔人の双子の妹は異世界へ飛ばされたようです《2》 (ページ40)

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88話ページ40

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「え？レオナ氏とチェス対決？？？」

「そうなんです」

授業終わりに隣席であり隣人でもあるイデアくんに話を持ちかけると、彼は怪訝そうな顔をした。

「……何賭けたの？」

「話は昼休みに遡ります」

「ｱｯﾊｲ」

昼休み、今日が最終日の期間限定トロピカルピーチパフェが発売されていると云う噂を聞き付けて私は購買へ寄りました。

「ぱ、パフェ？」

「ええ、パフェですよ。……真逆、たかがパフェで……なんて思っていませんよね？」

「お！！思ってないですハイ」

お目当てのパフェは残り一つ。私は人混みの中から手を伸ばしました………。

が、

『あ！』

『？』

誰かと手が重なってしまいました。
手の持ち主を見ると、その方はラギーくんでした。

『Привет(こんにちは)、ラギーくん。もしよろしければこのパフェは譲って頂けますか？』

『オレもそうしたいッスけどね～。生憎レオナさんからのお使いなんッスよ』

『そうでしたか。ではここは一旦"割り勘"とやらにしませんか？』

『……身を引く気は無いってことッスね？』

『そう捉えて構いませんよ』

『シシシッ、了解ッス』

その後私たちはパフェを片手にサバナクロー寮へ伺いました。レオナさんに事情を話し、《チェスで勝った方がそのパフェを貰う》…という条件を提案しました。

「意外なことにすんなり受け入れてくださりました」

「マジっすか………レオナ氏面白がっているに1票」

「恐らくその通りでしょう」

マジフト？とやらは人数も必要になるし、私は虚弱体質。激しい運動は出来ないです。ならばチェスにしよう、という事で話は落ち着いてくれたのです。

「そのパフェは今何処？」

「アズールくんに頼んで厨房の冷蔵庫にあります」

「………その対価は？」

「私とのツーショットです」

「……………ゑ？」

「だから、ツーショットですよ。鳩が豆鉄砲喰らった様な顔をしていますよ？」

2年生のフロアへ行き、アズールくんを見つけて事情を話して頼むと、

『いいでしょう。承りますよ』

『Спасибо(ありがとうございます)。対価は？』

『そうですね……………。では…つ、ツーショット…を頂きたいですが、宜しいですか？』

『ええ、勿論』

「……アズール氏チョロすぎない？」

「お互いにWin-Winなのでいいじゃありませんか」

「そ、そうだけどさ………」