検索窓
今日:23 hit、昨日:106 hit、合計:322,828 hit

76話 ページ28

.



まってまってまってまってA氏のお兄さんめちゃくちゃ怖いんですけど。後ろに鬼神見えるし陽キャなんか比にならない。拙者泣いちゃう。ピエロみたいな友人さんも違う意味で怖い。

そんな鬼神を後ろに携えた兄の妹であるA氏は、僕が如何に《良い人》なのかを熱弁している。

何だよイデア・修羅ウドってか。



「初めて会った時、廊下に気絶して倒れていた私を此処まで運んで看病してくれたんです」

「おや」

「その後も、部屋が無いから私をこの部屋に居候させてくれまして」

「ほう」

「色々あって彼のベッドで一緒に寝てるんですけど、体温が丁度良くて快適なんです」

「…………へぇ」



あ゙ーーーー!!!!目が笑ってない!!!目が一切笑ってないでござる!!!!!!殺意滲みすぎて隠しきれてないでござるよお兄さん!!!!!!



「一緒にボードゲームで遊んでくれたり、食事も共にしていて、彼といるととても楽しいですよ」

「…………………。」



お願い、死なないでイデア!あんたが今ここで倒れたら、A氏やアズール氏とのボドゲの約束はどうなっちゃうの? ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、明日新シリーズのボドゲが出来るんだから!



「ドス君、怒ってるよね!?顔怖いよ!?」

「…………………………いいえ」



次回、「イデア・シュラウド死す」。デュエルスタンバイ!



「……フェーヂャ?どうかしました?」

「………………何処の馬の骨とも分からない男に可愛い妹を預けているとは思いませんでした」

「ミ゜」



美人に睨まれるって本当に怖い。万物を凍てつかせるような視線が僕の心臓に貫通し、恐怖で震え上がった。

今の僕は蛇に睨まれた蛙。いや、鬼に睨まれたノミ。



「な、ぁ、う、A氏………」



必死にA氏に助けを乞うも、「テメェ陰キャ風情が人様の妹に何手ぇ出してんだゴラ」とでも言う様に直ぐに睨まれた(言ってない)

アズール氏も指定暴力団ヤクザヴィネルだけどこの人は本業じゃん。A氏のお兄さん893なんて聞いてないよ???


次々に巡る走馬灯が走る中、お兄さんは咳払いをした。



「……実際、Aがお世話になっている点は分かりました。兄として感謝申し上げます」

「ハッハイ」

「ですが」

「ヒィ」



えっなに死刑宣告?



「Aに対して不埒な行動を取った際には、朝日は拝めないと思っていてください」

「もちろんであります総統閣下」

「ぼくは頭目です」

77話→←75話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (280 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
563人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アババババ - 80話の最後のフロイド君の発言で草生えました! (2022年11月19日 23時) (レス) @page32 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» 承認しました!こちらこそよろしくお願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - あ〜ちゃんさん.......私も好物なので有り難いです......!ぜひ御願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: fc34ad99ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あ〜ちゃんさん» 柘榴です!よろしくお願いします! (2020年7月23日 18時) (レス) id: f20993b4a3 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» OKです!ありがとうございます!! (2020年7月23日 13時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月29日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。