51話 ページ3
.
右手には猫じゃらし。
左手には鰹節。
今日の昼休みはこの荒んだ心を癒しにモフりに行く絶好のお天気日和。
僕は鼻歌を歌い、スキップをしながら中庭へ来た。
「ルッチウッスた〜ンアアアア!!?」
モフモフには先客がいた。
だけども、荒れに荒れまくったオタクの心を全回復するには充分な光景が広がっている。
A氏とルチウスたんの添い寝。
僕は膝から崩れ落ちた。
天使アンド天使とか僕得過ぎない???
困りますお客様!!困ります!!アーッ!!困ります!!お客様!!あーっ!!お客様!!お客様!!お客様困り!!あーっお客様!!困りますあーっ!!困ーっ!!お客困ーっ!!!
僕の今の心情を表すならさしずめこんな感じだ。
前世でどんな徳積んだ??医者になって国を救ったか?そもそもタダで見ていいものなのか??課金勢でもプレミアムユーザーでもないけどいいんですかね???
語彙力が無いオタクには尊いとしか表現が出来ない。てえてぇ。可愛い。ヤバい。てえてぇ。
え、どうしようルチウスたんモフりに来たけど寝てるしA氏の寝顔見れたからもう回復したしお腹いっぱいなんだけど。
一先ず心のシャッターを切った。
国は今すぐ保護しろ。
監督生氏がこの場を見たら即召されてるだろうな。
あれ、これフラグ建築しちゃったパターン?
向こうから小走りで監督生氏来たんだけど。
「あ!イデアせんぱ」
ほら言わんこっちゃない。
その場で気絶してんじゃん。
こんな可愛らしいものはむさくるしい男子校なんかに置いちゃいけない。しかも無防備な寝顔なんて晒しちゃって。
どうしよう、帰ろうかな。でもモフりたい。いやでもこの場を陽キャなんぞに見られたらそれこそ僕を待っているのは《死》だ。
…………いや、モフろう。
ここまで来たらモフらねば帰れない。
A氏の被ってる帽子もモフモフしてるから前々から気になってた。丁度いいじゃないか。
必死に自己暗示をかけて起こさないようにゆっくりと屈み、両手に持っていたモフりグッズを置いた。
起こすなんて大罪はハラキリだ。間違いなく。
尊みに震える両手を、それぞれの頭の上に乗せた。
これだけでもバジリスクタイム踊れそう。
ゆっくりゆっくり、手を動かす。
───ああ、ここが桃源郷か。
✄-------------------‐✄
もちもちもっつぁれら さんからのリクエストでした!
ありがとうございます!!
563人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アババババ - 80話の最後のフロイド君の発言で草生えました! (2022年11月19日 23時) (レス) @page32 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» 承認しました!こちらこそよろしくお願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - あ〜ちゃんさん.......私も好物なので有り難いです......!ぜひ御願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: fc34ad99ff (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - あ〜ちゃんさん» 柘榴です!よろしくお願いします! (2020年7月23日 18時) (レス) id: f20993b4a3 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» OKです!ありがとうございます!! (2020年7月23日 13時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月29日 0時