【黒子のバスケ】愛を知らない少女【赤司征十郎】

呼んでないんだけど。 ページ7

貴方「……おぉ、見事に女子ばっか。」


先日の葉山さんと実渕さんにお世話になったので、お礼にお菓子を持って来たのだが…


貴方「この状況じゃ渡せないな…。」


んー…と考え込む私。


貴方「あ、そういえば体育館って裏口あるよね…。」


そこで葉山さんと実渕さんを呼んでもらってお菓子を渡そう。


私はそそくさと裏口へ向かった。









裏口は人が少なく、私は近くの部員に声をかけることにした。


貴方「あの…！」


「ああ？」


気だるそうな感じで現れたのは真っ黒な肌にムキムキの筋肉を背負った男だった。


「なんだぁ？お前も赤司のファンか？」


貴方「違います。実渕さんと葉山さんにお世話になったので、お礼を言いに…。」


「レオと小太郎に？…まぁ、赤司のファンじゃねぇなら良いや。今、呼んで来る。」


男は怪訝そうな顔をしながら出て行った。









.









葉山「Aちゃーん！」


元気良く私に近付いてくる葉山さん。


そして、その後ろには実渕さんと…









「やぁ、A。わざわざ、会いに来てくれるなんて嬉しいね。」



赤司がいた。


貴方「赤司は呼んでないんだけど。」


実渕「まあまあ、Aちゃん！折角だしバスケ部に見学して行きなさいよ！」


貴方「いえ、遠慮します。あ、これ、実渕さんと葉山さんに…。」


実渕「え？これ、手作りクッキー？」


葉山「えー⁉凄いっ！もらって良いの⁉」


貴方「はい、前に勉強を教えてもらったお礼ですし。」


赤司「A、僕には無いのかい？」


貴方「ありません。どんだけ自意識過剰だよ。じゃあ、失礼します。」









私は体育館を後にした。

懐かしい声。→←聞かなかったことに。

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