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5.3 ページ29

『あ』


持っていたアイスがべたりと落ちる。


海水で濡れたパーカーの上に、さらにアイスがこびりつく。


灰羽「あーあ、もったいないっすね」

『仕方ない、脱ぐかぁ。』



アイスで汚れたパーカーを脱ぐ。



灰羽「っ、」



淡い黄緑色の、あまり露出しすぎない水着が今日初めて太陽の光を浴びた。

露出しすぎないとは言っても、水着だから肌は見える。



チラッとリエーフの方を見ると、日差しのせいか頬が赤くなっていた。



『大丈夫?顔赤いよ?』

灰羽「いえ、なんでもないっす……」



あ、好感度がまた上がる。




これ、結構まずいのでは?と思いつつ、アイスがついたパーカーを洗うべく、その場所から離れた。







『いやぁ、これ落ちるかな?』


水道のあるところでバシャバシャとパーカーを洗う。



帰ってからもっかい洗濯するか、と諦めてリエーフのいるところに戻ろうとする。





「キミ、1人?可愛いね!」

「俺らちょっと暇なんだけど、一緒に遊ばない?」

『いえ、知り合いと来てるので……』

「その子も女の子?あ、もしかして彼氏?」

「いーじゃん!俺らと遊ぼうよ〜」


茶髪と金髪の男2人に絡まれる。


ナンパうぜぇ、なんて口が悪いことを思いながらリエーフを探す。


「水着可愛いね、似合ってるよ」

「キミ何歳?名前なんていうの?」

『……』

「無視?」



しつこい、どこまでついてくるんだこの人達は。



人混みのところまで来るも、リエーフは見当たらない。



「ねぇいいじゃん!ちょっとだけ!」

『ッ、触らないで!』

「お、怒っちゃった?可愛い〜」



急に腕を掴まれて振り払おうとするも、男性の力に勝てるはずもなく、余計に力を強く掴まれてしまい腕が痛む。



『……っ、いたい!離して!』

「ッチ、諦め悪いなぁ」

「ちょっとくらい、いいだろ!」

『や、やめっ』

灰羽「何してんすか?」




後ろから聞き覚えのある声がする。




「あ?なんだ、おま、……」



男2人はリエーフを見ると、うるさい口をやっと閉じた。



灰羽「Aさん、行きましょう。」

『あ、うん。』





男の手の力が緩んだので、やっとその場から離れられた。


リエーフはどこか怒っているようだった。

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いもり - すっっっごい面白いです!ゲームみたいにテンポがよく進むので読みやすいしちゃんとドキドキイベント挟んでくれるしで最高です(`・ω・´)更新ゆっくり頑張ってください( *˙ω˙*)و グッ! (4月6日 2時) (レス) @page33 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
Snow moon(プロフ) - めっちゃ面白いです!!結構ゲーム感もあるのに、青春感もあってめっっちゃ好きです!!これからも頑張ってください!!! (4月2日 22時) (レス) @page33 id: 18d1ac959a (このIDを非表示/違反報告)
七瀬七海(プロフ) - 名無し42761号さん» ありがとうございます( ; ; )更新頑張りますね!!これからもよろしくお願いします! (4月2日 19時) (レス) id: ffedcbaada (このIDを非表示/違反報告)
名無し42761号(プロフ) - 面白いです、!!続きがとっても気になります! (4月1日 23時) (レス) @page33 id: e8c8cf9499 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬七海(プロフ) - 夏斗さん» ありがとうございます!!ゲーム感を出すのに試行錯誤してます笑これからもよろしくお願いします! (3月29日 19時) (レス) id: ffedcbaada (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:七瀬七海 | 作成日時:2024年3月19日 3時

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