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「A、キス」
「あらあら。
ご主人様はご冗談がお上手でいらっしゃる」
「じゃあいいや。おれがする」
「おやおや、お戯れなど服にシワが出来てしまうでしょう？
私よりも紙面に向かわれた方がよほど有意義かと思います」
いつもと変わんねえじゃん。
なんだよ。言葉丁寧で営業スマイル追加しただけで、されたくないしたくないの一点張りだ。おれがそんな遠距離なメイドさんで許すわけないだろ。もっとこう、その服だからこその恥じらいとか…。ムスッとしていると、こちらを見てふふっと笑う。まるで「ざまぁみやがれ」とでも言いたげな勝ち誇ったことを隠して振る舞う笑み。
「…甘いな、おまえ」
腕を引っ張ってそのまま床に押し倒す。
ふわっとメイド服のスカートが靡く。腹回りのコルセットがややキツめにも見えるがまぁ別に関係ないか。どうせ、ワタルに言えば脱げるようになるんだし。
「ご主人様が召使いに情を移すだなんて、破廉恥ですこと」
「破廉恥なのは、おまえの方だけどな」
自分が主導権を握っているとでも言いたいのか。
そんな風に微笑むメイドさん。
「ていうかおれに逆らうとか、させないし」
笑わせんな。おまえに負ける気はないし、そんなことそもそもありえないし。おれも同じように笑って、頬を掴んで口付ける。わざとらしく大袈裟に舌を絡めて逃がさないように手首も掴んで。
こうして見ると小さい手だなと思う。
可愛らしく思えたのかふと、恋人繋ぎをしてぎゅっと握る。
「……っは…ぁ！！な、ながい…っつの…！！」
「好きだろ？頭溶けるくらい口ん中乱されんのさ」
「っざけんな…死ぬかと思ったわ……っ」
「A。
それは主人にする口の利き方じゃないぞ？」
「っ……」
「おれにやってみせてよ。
ちゃんとおれの言うこと一言一言従うんだろ？」
「出来るんだろ？」と耳を甘く噛むように囁く。
有言実行。言い逃げはしない。おまえのプライドの高さならそれは当然。おれだって最後まで、おまえがいいって言うまでキャラ変やってみせたんだから「私にだって出来なきゃおかしい」とか思ってさ。
本当にムード感ない奴。
「…大変、申し訳ありません……ご、ご主人様」
「えー、そんだけー？」
「っクソオレンジが……」
「もう一回キスしないと分かんない？」
「申し訳ありません。日野A、ご主人様に何とご無礼なことを…深く謝罪します」
案外遊ぶと楽しかった。
その後、ちゃんと脱げた。
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眠井さん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年2月26日 1時) (
レス) id: 572cac2bfb (このIDを非表示/違反報告)
まえむ - 続きが見たいです！更新待ってます！ (2019年12月30日 1時) (レス) id: 572cac2bfb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - お願いします！ あっ、でも無理はしすぎないで下さいね。お体にお気をつけて。応援してます！ (2018年4月20日 18時) (レス) id: adf71d9ee3 (このIDを非表示/違反報告)
かきのたね(プロフ) - お二人共コメント返信遅くなりすみません！ぜひやらせていただきます！ (2018年4月20日 11時) (レス) id: 927894499b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 合コンネタやってほしいです！リクエストでいいですか？ (2018年4月19日 22時) (レス) id: adf71d9ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かきのたね
| 作成日時：2018年1月2日 23時
