あかーしの彼女(仮) 【赤葦京治】

29話 ページ31

桜｢京治くんどうして私に彼女のフリなんて頼んだの？｣


1番気になってて1番聞きたいこと。



桜｢教えてほしい、はっきりしないままこのままは嫌だ。｣


赤｢そうだよね、今でも、いいか。どうせ明日する話だった。俺さ、彼女を作ったことがないんだよね。女の子が苦手でさ、寄ってくるのってケバい子とか俺の事顔でしか好きでなかったりさ。だから最初は俺に興味無さそうなAに彼女のフリを頼んだ。これで女の子は寄ってこないし、一石二鳥だなって。｣




赤葦くん、そんな風に思ってたんだ...




赤｢でも、彼女のフリをしてもらい始めて俺の考えが間違いだったって気づいた。｣


桜｢間違い？｣


赤｢俺、黒尾さんとか木兎さんとかAと話してるの見る度胸がザワつくんだ。最初はこの感情がなんなのかわかんなかった。でも、昨日それに気づいた。俺は、Aが好きなんだって。これが恋なんだって。｣


桜｢京治くん...｣


赤｢だから、恋人のフリじゃなくていい。本当の恋人になってほしいんだ。｣


桜｢私も京治くんが好き。こんな私でよければこれからもよろしくお願いします。｣


赤｢こんな私じゃなくてAだから好きになったんだ。これからもよろしくね。｣




赤葦くんは優しく私を抱きしめた。



fin...

あとがき→←28話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す