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翌朝アラームの音と共に背中を撫でる感触で目が覚めた。
ぼーっとする頭で彼の腕に包まれている事を理解してとりあえずアラームを止めようと身体を動かした。
「おはよ」
アラームを止めて振り向くと思っていたより彼の顔が近くにあってどきりと心臓が跳ねる。
(昨日、、、)
彼の唇が目に入りどきどきとまた心臓が跳ねだして困る。
おはようと声をかけると優しく笑う。
そういえば今日は起こされた気がする。
夜中といい彼は昨日寝てないのだろうか。
「ちゃんと寝れた？」
うん、と笑うけど優しい彼の嘘だと思った。
今まで見てきた寝起きの彼はちょっとぽけぽけと意識の回らない顔をしていたし、今はしっかりと目が開いている。
準備しようとベットを出ると彼もリビングに移動してソファに座るとテレビに夢中になっていた。
(おかしい...)
準備も終わり、いつもの天気予報よりも少し早い時間にもう行くねと攻防戦の為に声をかけると素直に頷いている。
てっきりいやだ、さみしいと言うと思っていた私は拍子抜けしてしまう。
腕時計をつけ鞄を持つと見送ってくれるようで玄関まで行く私の後を着いてくる。
ヒールを履き振り向くと拗ねている訳でも文句を言う顔でもない彼の顔が私を見下ろす。
さみしいと言ってもらえないのがさみしい。
わがままを言っても聞いてあげられないから諦めたのだろうか。
「じゃあ、いってきます」
少し拗ねたような言い方しちゃったな、と自分で思う。
今日は少し早く起きたのに。
さみしいと抱き締められるものだと勝手に思っていた自分が恥ずかしい。
いいの？ほんとに行くよ？と彼の顔を眺めると抱き締められた。
でも、何を言うわけでも無い。
抱き締められる前の顔はいつものように拗ねても不機嫌でもなかった。
いつもより緩く抱きしめられた違和感はあるけど、彼の大きい手の平がぽんぽんと背中を優しく撫でていく。
言われたわけではない。
でも頑張ってねと言われてる気がして暖かい気持ちになる。
鞄を持ったまま彼の背中に抱きつくと、いつものように強く抱き締め返してくれた。
早く帰れるように頑張るねと声をかけるとうんうんと嬉しそうに頷く彼に笑って行ってきますと家を出た。
彼なりに励ましてくれたんだろうか。
新しい彼の一面をたくさん見れたような気がする。
憂鬱で仕方ない会社への道のりも今日はいつもより足取りが軽い気がした。
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おかゆ*(プロフ) - 番外編ありがとうございます！小センラさん大好きだったので悶えました……無理しない程度に頑張ってください (2019年10月9日 12時) (
レス) id: 8572672a4d (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - 言葉喋るショタより何も喋らずに言葉理解してなかったり仕草で感情表現するショタの方が天使よな。まぁつまり神ってことよ。何のご褒美ですか。平日の夜中4時ににやけながらこれ読むってただの変態なんですけど。 (2019年6月6日 4時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - あのんさん» ありがとうございます！コメント頂けると励みになります(;o;)これからも楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年5月26日 20時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - とても好きです！！読む度癒やされてます！ (2019年5月26日 20時) (レス) id: 2726eacb2c (このIDを非表示/違反報告)
月希(プロフ) - あーりんさん» 全然！！気長に待ってます！！ (2019年5月22日 0時) (レス) id: 106e1f2421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年5月17日 21時
