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侵食 ページ14

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何も抵抗することなく、素直に体を脱力させた私の額に男性の大きな手が触れる。

接した所から人肌の温かさを感じ、なぜだか妙に安心する私がいた。






「いやあ、こっちも随分珍妙な体になってるね」






何かを確かめるように私の額に触れたあと、彼は自分の顔を寸前まで私の方に近付けた。

近くにくると、しっかり通った鼻筋やまるで陶器のように美しい色白の肌がより一層際立ち、改めてその目隠しの内側が気になってしまう。


そんな変に色っぽい男性の輪郭から私が目を背けるようにずらすと、艶のあるぷっくりとした唇が弧を描いて歪むのが見えた。






「……君の体の中は今、本来なら適合するはずのない宿儺の呪力で侵されている」






“身に覚えは?”

投げやりにそう聞かれ、アイツが私に触れた時のことを思い出す。


脳はあの妙に柔らかい感触だけを鮮明に覚えていて、ゾクゾクと背筋が伸びるのが分かった。






『あ、あれは絶対ノーカン……!』


「……何の話?」






わけが分からないとでも言うように男性は私の傍から離れると、屈めていた腰をグイッと仰け反る。


その隙を見てチラリと黒髪の青年の顔を覗けば、速攻で目を逸らされてしまった。


……見てたのか。まあそれはそうだね、あの場に居たし。


それでもどうやらその事実をお仲間に報告するつもりは無いようなので、少し安心した。






「まあ良いけどさ……どちらにせよ、事実は変わらないからね」


『あの……アイツの力が私の中にあるってことは何となく分かりました。でもそれって、大丈夫なんですか?』





彼は先程私の中にあるものを“適合するはずのない呪力”と表現していた。

つまりそれは、本来ならば交わるはずのないものだということになる。


これに関しては血液の輸血みたく、血液型の適合云々でことが進まるような簡単な話でもない気がする。

現に、合わない何かを拒絶するために私の体はおかしくなるのだろう。






「もちろん、大丈夫では済まされないよ……けれど、それはあくまで仮定の話さ。実際問題、体の中に他人の呪力が流れ込むなんてこと自体がイレギュラーなことだからね」







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いか焼き - 好きです!!! 最高すぎます、、、応援してます!今から2を読んできます!楽しみすぎる…! (2022年7月4日 2時) (レス) @page50 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 宿儺の声が頭の中で聞こえたらワイある意味死んでう( ´ཫ`)って思いながら見ました←めっちゃ面白いです!!応援してます( ˃ ˂ ) (2022年1月25日 0時) (レス) @page31 id: dce21dc0b1 (このIDを非表示/違反報告)
古椎エゴ(プロフ) - Tomorrowさん» ご指摘ありがとうございます。変換ミスしていたみたいです!知らせていただき助かりました! (2022年1月24日 17時) (レス) id: c3c7b307dc (このIDを非表示/違反報告)
Tomorrow(プロフ) - コメント失礼します。とても面白くて何度も読み返してます!ところでなんですけど、祥子ではなく硝子だった気がします!間違えてたら申し訳ないです! (2022年1月24日 17時) (レス) @page30 id: 81fe567fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 面白いです!宿儺推しなのでこの話はとても好きです!がんばって書いてくださいね!応援しています! (2022年1月23日 23時) (レス) id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月22日 17時

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